
賢者に恵みを、愚者には鉄槌を。
こんにちは、伴です。
ここ数日間、EU離脱絡みで英国について少し調べていました。
今回は、以前の記事
の訂正記事となっております。
前回も書きましたけども、英国人はとても大きな間違いを犯しました。
今回の英国のドアホな決断は、日本人がかつて目の前の小銭に目が眩んで民主党政権を選んだ時に匹敵するほどヤバいと思います。
後悔したくなければ、もう一度選挙をやり直すべきでしょう。(できるかどうか知らんけど)
英国におけるEU離脱派の大部分は、目先の事しか見えぬ老害です。
雇用を奪われたりなど一番割を食ってるはずの若者はEU残留支持者が多かったようです。
そりゃ当然で、EU圏内での進学の選択の自由や居住の自由が奪われるんだから、若者からすればEU離脱などトンデモねー話です。
しかし、いざ選挙となると投票率の低い若者層には不利に働いてしまう。
どこの国でもそうなんですけど、老害に限って選挙にはキチンと行きやがるから始末に負えないのです。
国を問わず、老害の共通点は「変化を嫌う」ことでしょう。
このデジャヴ感、こないだの大阪の選挙となんか似てますね。
変化を嫌う老害が、大阪市と府の合併案を叩き潰した。
英国における今回の災厄も、老害どもの数の力がイギリスの若者の未来を叩き潰した、という構図なわけです。
ここで、私のようなリスクテイカーにとっては最も警戒すべき事があります。
誤った決断をした英国単体がどうなろうが知ったことではないのですが、そのEU離脱に勇気付けられた愚か者どもが後に続かないかどうかです。
有名どころはフランス。
極右政党である国民戦線が凄まじい勢いで勢力を伸ばしております。その党首『マリーヌ・ル・ペン』は反移民・脱EUを掲げて叫び回り、熱狂的な支持層を獲得し続けている。
EUのリーダーともいうべきドイツにおいてすらも、脱EUを掲げる極右政党『ドイツのための選択肢』が着実に議席を伸ばしています。
オランダなど他の加盟国でも同様の現象が見られます。
こんな感じで、もし愚か者どもが英国の後に続けばEUの崩壊に繋がることになりかねません。
ハッキリ言いますけど、ヨーロッパ内においてはドイツ以外には大した産業のある国などありません。
そんな寄せ集めの小国どもからEUという経済圏を取ってしまえば、一体何が残るというのでしょうか?
見るのは目先の欲望だけで、対局を見据えることができない。
愚か者の愚か者たる所以ですね。
しかし、EUも黙ってはいないでしょう。
英国のEU離脱にあたっては、非常に厳しい姿勢で臨むと思われます。
当然です。
「じゃあ移民はなしね。ご希望通り自由貿易などの基準は従来のままでOKよ (^ ^)v 」
などと優しく簡単に妥協しては、アホどもをつけあがらせる恐れがありますから。
今後の英国はじわりと経済が悪化していき、さらなる地獄を見ていくことになると思います。
そんな英国とは付き合いきれず、袂を別とうと考える国も当然出てきます。
そう、アイルランド、スコットランドの独立。
彼らは独立して単体でEUに加盟するかもしれません。
世界には、沈む泥舟に大人しく乗るようなバカはいないのです。いたとしてもお人好しニッポンくらいなもんでしょう。
そうして英国はますます小さくなっていく。
私は以前、英国は英連邦を駆使して独自の経済圏を支配する、なんて書きましたけれど間違っていました。
かなりミスリードしてしまいました。
大変申し訳ございません。
今現在において、英連邦は名称だけのものであり実際には大した意味はないのです。
オーストラリアやシンガポールとて英国に依存してるわけではありません。多国籍企業をはじめとする世界中の巨大パワーと手を組み実利を得て頑張っているのです。
英国が判断を誤りオウンゴールを決めたとて、道連れにされもしないし、助けることもない。
それどころかハナから無関係だと思います。
再選挙するなり、EUへの繋がりを保つ他の手立てを考えなければ、英国の経済・国力はかなり萎んでいくと予想されます。
口先だけのキレイごとで、たまに同情的なコメントするのは日本くらいなもんです。
英国に対する世界の共通認識は、
『Die Alone(1人で死んで行け)』
ここらでポンドをショートしとくのも良いかもしれない。
p.s
普段テレビなんか見ないんですが、たまたま昼の討議番組見てしまいました。
EU離脱の影響を鑑みて我が国では補正予算をどうこう、などとドヤ顔で発言してるオバちゃんコメンテーターがいました。
テレビに出てくる政治屋やコメンテーターなんてこの程度なわけです。
内容の薄い無難なキレイごとしか言えないんだから、そりゃバカにもされるわ。
無い知恵をワザワザ絞らなくてよろしい。
そんな無駄金使う余裕あるなら国債の返済にでもあてとけ。
今回はEUと英国自身の問題であり、極東の日本には関係ない。
多少の下ぶれリスクはありますが、ほっとけば元に戻る可能性が高いのです。