こんにちは、伴です。

 

 

そういえば以前、英国のEU離脱を機に世界の株式市場は修羅場を迎えるかも?

 

なんて予想してました。

 

過去記事はこちら↓

http://awoniyosi62.xsrv.jp/mantra5/investment/googl-enter-stocks

 

しかし蓋を開けてみれば、下げ幅はごくわずか。

EU離脱決定当初、ダウ平均の下げ幅も600ドルを超えていましたが、その後は順調に回復。

今では、まるで何事もなかったように再び18000ドルへと上値を探る勢い。

 

まぁ、一投資家の予測の精度なんてこの程度のもんでしょう。

 

それに、基本的に私はPessimist(悲観論者)なので、何事に対しても常に最悪の事態を想定しながら物事を決定判断しております。

今回の株式市場は、私の悲観的な予想に反し、無傷同然ですね。

もちろん、この直後に何らかの理由で再び下値を探る展開になるかもしれません。たとえカリスマ投資家でも市場の予測など困難なのであります。

 

とはいえ、指くわえて何もしなかったわけではありません。

 

離脱ショックで瞬間的に暴落した際に、いくつかの銘柄を購入しております。

 

 

ウェルズ・ファーゴ(WFC)


ウェルズ・ファーゴとはアメリカの金融機関、つまり銀行です。

あのウォーレン・バフェットお墨付きの銘柄であり、現に彼の率いるバークシャー・ハザウェイの主要投資先の一つであります。

ウェルズ・ファーゴの主要ターゲット層は中小企業や個人であり、他の銀行セクター銘柄に比べBtoCに強みがあります。

およそ100年の歴史があり、洗練されたサービスへの信用からくる強い競争力があります。

自らの武器は手厚い顧客サービスだということも十分にわきまえており、社員の洗練された接客にも定評があるそうです。

 

その指標を見てみましょう。

 

過去5年のEPS

 

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まぁ、いい感じですね。

EPSの順調な伸びは安定した配当へと繋がりますので、評価に値します。

 

純利益と営業キャッシュフローを見てみましょう。

 

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⁉️

2013年を境に、営業キャッシュフローが激減している。

しかも、純利益と逆転してしまっているじゃないか!

これは一体、どういうことか?

 

株価を見てみよう。

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Google finance 参照

 

株価を見ても、過去一年間で暴落しています。(2年前までは右肩上がりの絶好調でした)

 

どうやら、ウェルズ・ファーゴに限らず銀行セクターは現在逆風にさらされているようです。

銀行セクターにとってとっての逆風とは、低金利状態です。

アメリカが低金利状態から中々抜け出せないため、必然的に銀行セクターの収益の源泉である金利の利ざやがショボいのです。

しかも、英国のEU離脱により米国の利上げも据え置かれることが予測されている。

これは銀行セクターにとって、収益を改善する追い風が遠のくことを意味します。

しかも、ウェルズ・ファーゴに限っては石油関連の中小企業への貸出額も大きい。

近年の原油価格の暴落により貸出先の倒産などが起これば、収益にドデカイ支障がでることになるだろうとも言われています。

 

こんな感じで、あまり明るい兆しのない銀行セクター。

ウェルズ・ファーゴを買うか否か、正直迷いました。

 

買おうと決めたのは、

・PERが11倍とかなりの割安圏内にある。

・近年の株価暴落により、配当利率が3%を超えている。

・原油価格は回復基調にあると思われるので、貸出先の倒産の可能性は低いと、勝手に思っている。

・今だにバフェット御大が見捨てていない。

 

それに、現在の業績が振るわず皆が見捨てているということは、経済的な追い風が吹き始めれば爆発的に成長する余地が残されている、ということ。

100年近くも生きながらえてきた巨大企業。

今程度の逆風など、これまで何度も乗り越えてきたハズ。

勝手な思い込みや期待で投資するのは主義に反するのだが、ここは敢えて深く考えない。安くなったWFCを買い叩かせてもらいました。