僕は長期投資寄りなので、「買う」に関しては結構テキトーです。
長期保有を前提にするなら「買値」や「チャート」にこだわる意味はなく、アホみたいに割高でなければ成行で即買いですよ。
でも「売り」に関しては簡単な基準を設けておりまして、「保有する意味が薄れたな」と判断すれば売ります。迅速にね。
(報われるのを信じてアホールド)とかはありません。保有する意味が薄れたならダラダラもってても仕方ないじゃないですか。
【WMT】を完全処分し【PG】を徐々に手放しているのは、これらを保有する意味が薄れたからです。
そのかわりに徐々に買い増してるのがシェイクシャック【SHAK】なわけですが、
今回は、そのへんの理由を述べようと思います。
防御できないディフェンシブ銘柄は意味がない
ディフェンシブ銘柄とは、業績が景気に左右されにくいビジネスを手がける企業群のことで、日常生活品や嗜好品を扱うメーカーがこれにあたります。
たとえリーマン級の経済クラッシュがあろうとも、最低限度の消費までもが止まるとは考えらないし、有り得ない。従ってその業績も安定すると見込まれる。
だからディフェンシブなんだと。
うだつがあがらないにしても、まぁ確かに業績は安定している。が、肝心の株価が安定してなくては意味がありません。
いかに高配当だとしても、株価自体が暴落したら幸福度なんて吹き飛びますよ。
ディフェンシブを信じて投資するのであれば、投資先がディフェンシブじゃないとわかってしまったら、そりゃもう保有する理由が消え去ったってことです。
そうしたディフェンシブ銘柄の筆頭ともいえるのが、
・ジョンソン&ジョンソン
・プロクター&ギャンブル
・ウォルマート
・フィリップ・モリス
これらの株価は現在グダグダもいいとこ。(JNJはまだマシ)
僕がこれらを買った理由は、相場が不安定な局面、まさに現在のような局面での「鉄壁の安定度」を期待していたからです。
好調だったのは年初まで。2月以降はアホみたいに株価急落。最近は低空飛行を続けてますが、そこから更に下げんとする気配までチラつかせている。
同じ保有銘柄でも、アマゾンやネットフリックスのほうがよほど頼もしいというね。当初の期待どおりの働きをしていないのは明白です。
ってなシュールな現実を見せつけられてか、ついに堪忍袋の尾が切れましたよ。(含み益のある)今のうちに一部の銘柄からはフェードアウトします。
というわけで、まだまだ一部ではありますが現在「リストラ」敢行中です。
グロース株投資
同じディフェンシブ株でも、コカ・コーラ【KO】なんかは理想的な防御力を発揮してるんですが(上がりもしないけど)、今さら乗り換えるのもなんかダサいし報われるとも思えない。
そもそもディフェンシブを売って得た資金は、 ディフェンシブでない株に振り分けなきゃ意味がありません。今さらコルゲート買えと?
というわけで、最近目をつけていたグロース株に投資することにしました。
シェイクシャック
そう、高級バーガーチェーンのシェイクシャック【SHAK】です。
日本国内では東京の8店舗しか展開されてないため、馴染みのある方は少ないと思います。
ヘルシー志向で美味いらしいですよ。僕も食ったことないので、東京行く機会があれば是非寄ってみたいですね。
【SHAK】は2015年1月上場の比較的新しい銘柄です。


収益は右肩上がりですが、そもそも新興企業ってのは収益や利益が増えていて当たり前です。横ばいや減ってるのは論外中の論外。
最近は人件費と賃料の上昇が悩みどころらしい。
たしかに増えてる⤵︎

上のグラフはシェイクシャックのP/Lから人件費と賃料を足し込んでものです。直近のデータでは総売上のうち34%が人件費や賃料で吹き飛んでます。
まぁ立地のメインはアホみたいに地価の高いニューヨーク市内なので、当たり前ですけどね。
※ちなみに国外への展開は他のフランチャイズ同様ライセンス契約らしい
販管費が高騰するということはそれ以上に売上を伸ばさなければなりません。でなければ、おのずと収益は押し下げられることになります。
しかもアメリカの高級バーガー市場はレッドオーシャン化してますから、事業がすんなり上手くいくほど甘くない。
これらがシェイクシャック最大のリスクファクターといえるでしょう。
でも、同社のガルッティCEOは「力強い手応え」と「明るい見通し」などを自信満々に述べていたので、個人投資家にはわからない何かがあるんでしょうね。
取っ手付きカップ
零細個人投資家のファンダメンタル分析には意味がないと考えます。
ウォール街やアメリカにいるならまだしも、外野も甚だしい極東の情弱国家においてはかなりハードル高い。
投資の決め手となったのはチャートの形状⤵︎にあります。

青の太線のような形状を「取っ手付きカップ」といいまして、カップの底が丸くオーバーハングしているのが特徴です。
こうした形状は3〜6ヶ月で作られることが多く、その間不覚悟な投資家がふるいにかけられ、事後は機関投資家の買いにより徐々に噴き上がっていく可能性があります。
あくまで可能性ね。
カップの左側の高値から底までの深さは、だいたい10%〜33%といわれております。
シェイクシャック【SHAK】の場合、左側の高値は$39.25、カップの底値は$30.89と下落率は約20%もありカップの特徴に合致しています。
カップの右側つまり「取っ手」部分は少し下落するものですが、これまた特徴と合致している。
というわけで、当たるも八卦当たらぬも八卦ですが、噴き上がりを期待してシャック株をコソコソ買ってるわけですよ。
カップについての知識を知りたいのであれば、オニールの成長株発掘法 【第4版】をおすすめします。いろんな手法が書かれてるので、読めば投資の幅が広がります。
個別株投資家にはおススメの一冊です。

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