ゼネラルミルズ【GIS】が1Q18の決算をしくじりました。もともと冴えない株価が、さらに5%以上も値下がりして取引されてます。
上昇し続けるダウ平均株価とは裏腹に、僕のポートフォリオ(10銘柄)のパフォーマンスを大きく押し下げているのが、ゼネラルミルズ【GIS】とエクソンモービル【XOM】の2つです。
この2つさえ持ち直せば、S &P500指数くらいのパフォーマンスを叩き出せるんですけどね。残念ながら、そうならないのが市場の厳しさであり、僕の選択眼の甘さでもあるのでしょう。
一方で、健闘してるのがジョンソン&ジョンソン【JNJ】・プロクター&ギャンブル【PG】・フィリップモリス【PM】・アメリカンエキスプレス【AXP】といった面々ですが、いかんせん【XOM】と【GIS】の比重がデカい(両者合わせて、なんと約35%)ため、これらの大幅な含み益にもケチがついている状態であります。
決算(18年1Q)を派手にしくじったGIS
ゼネラルミルズの決算内容を簡単に振り返っておきましょう。
EPSはアナリスト予想76¢に対し71¢と9%も下回るという、全く期待はずれの結果でした。
もっとも、調子が悪いのはゼネラルミルズだけではありません。パッケージドフード・メーカーのほぼ全てが、程度の差はあれど売上減に苦しんでおります。同セクターのケロッグ【K】やキャンベル【CPB】なども同様に業績は冴えず、その多くは株価が50日線を下回るというダメダメぶり。
売上減の原因は、アメリカのミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭に生まれた世代)の食の嗜好が変わってきたことにあるようです。
ミレニアル世代はヘルシー志向が強く、彼らは従来のパッケージドフードをあまり好みません。オーガニックや新鮮な食品ばかりを食べる傾向にあるそうです。
要は、「消費者離れ」が起きてるというわけですね。それも深刻な。
この煽りをモロに食らっているのがゼネラルミルズというわけで、ライバルのケロッグなどに比べても業績は酷いですね。売上の大部分が北米依存であるのは両者ともに同じ。にもかかわらずGISは特に酷い。
もっともゼネラルミルズに関しては、北米のみならずアジア太平洋地域でも落としているみたいですけどね。まぁ、これは実感としてなんとなくわかるのではないでしょうか。だって…
コストコでしか見ないもんな!?
(ハーゲンダッツは別)
おまけに、販管費(Cost of goods sales)などのコスト削減も他メーカーにも遅れをとっている。それどころか、売上減に焦ったのか広告代を妙にかけ過ぎたことで収益面が悪化したという…。非常にお粗末な決算でした。
なんとかミレニアル世代の嗜好に合わせようとヘルシー・フードにもシフトを移したりと、なんとか現状を打開しようとの努力は伝わるんですが、なかなか結果が出ない。これが現状といったところでしょうか。
とにかく、今のゼネラルミルズには見るべき点はありません。
そんなGISを25株買った
しかしながら一方で、ゼネラルミルズの経営陣は案外楽観的です。今期後半にはコスト削減効果が徐々にあらわれ、収益は改善するだろうとの意外にも強気なガイダンスを立てております。
ほんとかよ!?
決算内容を見る限りでは、早期の業績回復は難しいと思うけど?
別に彼らのガイダンスを信じたわけではありませんが、GISを25株、$51.60で購入しました。主な理由は、ほかに割安銘柄がなかったのと現在の配当利回り(3.7%)が魅力に思えたから。

ゼネラルミルズ【GIS】の連続増配年数は13年。
米国の銘柄にしては短いと思われるでしょう。ですがそれは、2000年〜2003年にかけて増配を据え置いたのが連続増配年数を途切れさせたにすぎません。減配などはしていない。
忘れてはならないのが、ゼネラルミルズには100年以上も配当を出し続けた実績がある、ということです。ここだけは賞賛に値するのかなと。
では、今後のGISの株価見通しはどうなのか?
辛抱強く持ち続ければ、いずれ業績は回復するのか?
それはわからん。