
こんにちは、ファイナンシャルブロガー伴です。
投資の中でもあまりオススメできないものがあるんですが、今回はその一つである投資信託について少し書きましょう。
思いっきり私のポジショントークですので、すでに投資信託買っちゃってる方は適当に読み流してください。
投資信託ってなに?
投資経験の無い方でも、投資信託という名前くらいは聞いたことがあると思います。
投資信託とは、簡単に言うと、ファンドマネージャーと呼ばれるプロ?の運用者にお金を預けて、今後の運用の全てをお任せしますって投資方法です。
何に投資してるのかといえば、投資信託ごとに様々なポリシーというかジャンルがあるんですね。
国内外の株式に特化したものや、
国内外の債券に特化したもの、
国内外のREITと呼ばれる不動産型のもの、
コモディティと呼ばれる商品投資や、
それらを複合的に組み合わせたものや、
FXまで混ぜ込んだものまで、
実に百花繚乱です。
しかも、
なんと、
何を選べば良いかわからない人用に、全てのジャンルをまんべんなく網羅した投資信託まであるんですね。「バランス型ファンド」と称するものです。
お手軽な投資というべきか、実にとっつきやすい投資商品だと思いませんか?
株か、債券か、不動産か、投資するジャンルを決めれば良いだけで、いや、決めれなければバランス型ファンドを選べば良いだけで、そのほかのことは何も考えなくていいんですよ。
日本においても、退職金をブチ込む気満々の無茶なオッさんとか、無駄に貯金の多いお年寄りの間で、今だに結構売れてるみたいです。
投資信託って、こんなにも至れり尽くせりじゃないか!
一体何が悪いのか?
手数料が気に食わない
投資信託は手数料がかかるんです。
まず、買う際に手数料取られます。
大体1〜3%が相場かな(買い付け時には手数料フリーのものも増えましたが)
例えば、100万買うとすれば、手数料だけで1〜3万取られるってこと。
しかも、取られるのは買付け時だけじゃなく、投資信託を保有する間は必ず、信託報酬という名の維持費がかかり続けます。
安いところで年間0.3%くらいから、高いところで3%くらいかな。
まぁ、他人に運用してもらうんだから、当たり前といえば当たり前でしょう。
証券会社やファンドマネージャーだって慈善事業でやってるわけじゃないんだから、運用の報酬はキチンと差っ引かれるわけです。
運用が成功しようが失敗しようが関係なし、容赦なく差っ引かれます。
たかが数%じゃないか、などと、あなどってはいけません。
保有期間が長くなればなるほど、その信託報酬があなたの資産運用のパフォーマンスを、ボディブローのようにジワジワと下げてくれることでしょう。
もちろん、それ以上にファンドが成長すれば問題ないのですが、ほとんど場合上手くいかないのが現状です。
分配金というシステムが信用ならない
投資をすれば、リターンが得られるものです。
投資信託であれば分配金が発生します。
分配金とは何ぞや?
そのファンドが利益を出した際に、その利益分をお金という形で分割してくれるんです。もちろん保有口数に応じてですが。
この分配金、律儀に毎月くれるファンドもあれば、2ヶ月おきにくれたり、半年ごとに配ったり、1年ごと配ったり、実に様々です。
定期的にお小遣いが入ってくるような感じがして、すごく喜ぶ客も多いようです。
が、ハッキリ言ってコレ、まやかしっス。
相場に長くいる者ならば骨身にしみてわかるでしょうが、そんなに都合よく定期的に利益を出せるわけがない。
なのに何故、分配金が出るのか?
すごく単純なんですけど、あなた方から預かっているお金を取り崩しているだけです。
ロクに利益を出していないにも関わらず、毎月分配金を出すってことは、単にファンドの資産を取り崩して配ってるに過ぎない。
これを『タコ足配当』といいます。
「まぁ、自分の預けた金だし、取り崩してるだけならいいんじゃない?」
甘い!
取り崩して振り分けられたお金には、シッカリと税金かかってますからね!
じゃあ、証券会社は何故こんなフザケたマネをするのか?
『定期的にもらえるお小遣い』をエサに、強欲で無知な客を呼び寄せるためです。
上手く集めれば、その分手数料と信託報酬が手に入るからです。
バカにしてるのか?
はい、バカにしてるのです。
こういった悪質ファンドは、あなた方から集めたお金を頑張って増やそうなどという気はさらさらありません。
酷な言い方で申し訳ありませんが、こんなもの買う方が悪いのです。
仮にも投資が前提ならば、買う前にキチンと調べましょう。
パフォーマンスがショボい(のが多い)
基本的に、投資信託に高いパフォーマンスを期待してはいけません。
投資信託はあまりにも分散投資され過ぎているので、収益性も分散されているからです。
例えば、日本株に特化したファンドなどは、数十種類もの株に投資されているため、いくら突出したパフォーマンスを叩き出す銘柄が含まれてようとも、その他の銘柄が足を引っ張る。
その結果、概ね市場平均と似たようなパフォーマンスまで押し下げられるのです。
債券ファンドなどをみても、先進国の債券に特化したものならばクソみたいな価格変動しかありませんし、かといって新興国の高金利債券に特化したものが良いのかというと、為替の変動がキツ過ぎる。
基準価額のリスク(変動幅)が大きすぎて大して儲からない。
儲かったとしても、あくまで市場平均の範囲内です。
そこから大きく逸脱して儲かるなんてことはまず無い、と思っておいたほうが良いでしょう。
まぁ全ての投信がダメとは言いません。中には素晴らしいファンドもあります。
特に、独立系直販と呼ばれるファンドの中には、顧客の資産運用に本気で取り組んでいるものもあります。
独立系直販とは、既存の証券会社や銀行などを通さずに顧客に販売するファンドのことで、手数料も良心的である場合が多いです。
その中には、圧倒的パフォーマンスを叩き出してるファンドもあるんですね。
例えば『ひふみ投信』⤵︎

ひふみ投信はマジで素晴らしいファンドだと思います。
実は私も4年ほど前まで持ってたんですけど、このチャートを見るたび、あん時売らなければ良かったと痛感しますね。
逆に、ほとんど成長してないファンドも⤵︎

セゾン投信参照
これも3年前まで少しだけ持ってたんですけど、基準価額は売り払った時と大して変わってないですね。
良心的なのはわかるけど、成長しなきゃ意味がないです。
最後に、独立系直販の大御所的ファンドです。⤵︎

さわかみファンド参照
澤上 篤人ってカリスマじいさん率いるカリスマファンドです。
このファンドに投資する人って、投資家っつーより、澤上ジイさん信者ってイメージ。どこか宗教っぽくて苦手だったなぁ。
久しぶりにチャート見たけど、
うん、
成長してるんはわかるけど、
日経平均と大して変わらんやんけ。
総口数が減ってるのが気になりますけど、さわかみさんのカリスマもここらが限界なのか?
まとめ
投資信託は儲かりません。
えっ?
でも、あらゆるファンドのチャートを見たけど、右肩上がりのものも多いし、儲かってるように思えるんだけど?
それは別に投資信託に限りません。
私の保有する個別株だって、チャートだけ見れば、投信以上に跳ね上がってる銘柄ばかりです。
アベノミクスといい、米国の好景気といい、ここ最近たまたま相場環境が良かっただけです。
…まぁ、
ひふみ投信は別格なので、私の保有銘柄の中でも、ここまでのパフォーマンスを叩き出した普通株はない…。
コレ、あん時売らなければ最高だったでしょうね。
でも、私を含めみんな、そんな審美眼があるわけない。
私だって、今回久しぶりに「ひふみ投信」のチャート見て口あんぐりです。
結局、どれを買えばいいかなんて、
将来のことなんて、
あのウォーレン・バフェットでも読めませんから。
取り敢えず無理矢理まとめますけど、投資信託っていうのはリスクを恐れる人が買うものです。
なるべくリスクをとらないならば、なるべく控えめな儲けしかないだけです。
リスクをとるのは確かに怖い。
普通株への投資って、決算ヘタこいたら株価ドカンと下がるし、倒産なんてしたら投下資金は海の藻屑となります。
ションベンちびりそうで、パンパース履きたくなる時もあるでしょう。
でも、普通株って、保有する限りにおいては手数料も維持費もかからないし、ちゃんと利益の範囲内で配当金を出してくれる。
パフォーマンスだって、一度フけば投資信託の比じゃありませんよ。
投資っていうのは儲けるのが前提です。
オレは別にそんなに儲からなくて良いから投資信託でボチボチ。
などという姿勢は甘えもいいとこです。
そんな人は、むしろ資産を減らしますから、安心してください。
投資の世界においては、草食系は生きていけません。
リングの中は歴戦の猛者ばかりです。
そこに入るならば、自分も肉食獣のような猛者と化すしかない。
投資信託など買ってる時点で、すでにあなたはカモなのです。