今月のアメリカ株の売買は、
- ウォルマート30株売却
- エクソンモービル30株購入
- JPモルガン25株新規購入
以上、今年の取引はこれで終了。
株を売り買いするにはそれなりの根拠があるわけで、今回は売買するに至った理由を1つ1つ説明します。
あわせて長期投資を自称するアホールドがいかに効率悪いかも説明しよう。
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株は売ったら負けの風潮あるけど、それは間違い
株式は長期的なスタンスで投資する方が儲けやすい。これは事実だ。歴史も証明してる。
それを真に受けたのか、「株式投資するなら長期投資であるべき」って変に凝り固まった風潮がある。最近特にそう感じる。
正直、あまり真に受けないほうがいい。何でもかんでも長期投資すれば上手くいくか?そんなわけない。長期投資で利益を上げるには、相応しい銘柄を選択しなきゃならない。何でもかんでも持ち続けるのはアホの極みか。
それに、長期投資にこだわりすぎると、収益面のパフォーマンスを下げてしまうこともある。長期投資は間違いではないけど完璧ではない。
悪いサンプルを一つ
一度買った株は絶対に手放さん。
長く持てば、いつかは必ず報われるはず。
こういう人は要注意だろう。
何事もそうだが極端は良くない。いつか必ず報われるなんてのは投資哲学じゃない、ただの願望だ。それか狂信か。
戦略性のカケラもない投資はスマートじゃない。だから儲けの効率も悪いのだ。
相場のトレンドを軽視してはならない
なんでも流行り廃りがあるように、相場にもトレンドってものがある。仮にも投資家を名乗るのであれば、相場のトレンドは軽視してはいけない。「オレ長期投資だから関係ないっす」は論外。トレンドを無視した投資は儲けの効率がとことん悪い。
不人気な銘柄を持ち続けて「いつかは元に戻るもん!」と含み損抱えながら健気に耐える。これが一番効率が悪いのだ。そりゃいつかは元に戻るだろうが、一体いつの話か?耐える時間がもったいない。他の銘柄ならもっと株価上がってるのに。
アホールド君すごくダサいです。
意地はっても仕方ないだろ。この際、その忍耐力を違うベクトルに向けてみてはどうだろう。トレンドに乗った銘柄にも投資してもいいのではないか。そのほうが、たぶん儲かる。
じゃあ、今のトレンドは何か?ザックリ説明します。
銀行セクター
今のトレンドは銀行株だ。間違いない。その理由は米国の長期金利が拡大傾向にあるからだ。
銀行ビジネスの真髄は、安い短期金利で資金調達しその資金を長期金利で運用する点にある。ということは、長期金利が拡大すれば短期金利との金利差も拡大し、銀行の利ザヤが拡大する。つまり儲かる。現在の経済環境は銀行にとってはウハウハなわけだ。
トランプ氏が大統領選を制して以来、銀行ビジネスには追い風が吹いてる。現在最もホットな投資先と言えるだろう。
私がJPモルガン【JPM】を買ったのは、こうした理由からだ。今は銀行株で負ける気がしない。
数ある銀行の中で、JPモルガンはアメリカのメガバンクの中でも名実ともにNo.1銀行だ。投資するならNo.1がいい。ウェルズファーゴの買い増しも検討したが、ここはガチでトレンドに乗っておきたい。
エネルギーセクターもトレンド入りか
12月はじめ、OPECの会合で原油が減産合意に至ったようで、今後はOPEC加盟国内では石油の生産量が抑えられる見通しとなる。ついでに、非加盟国のロシアも石油の生産量を抑えるとのこと。
実際そうなれば、エネルギーセクターにとっては追い風となるだろう。OPEC原産合意により、今後は原油価格が上昇するとの予測がたったからだ。石油メジャーの業績が戻る可能性が高まってきたわけだ。
買い増すタイミングは今でしょ。
石油セクターに投資するのであれば、石油メジャーNo.1のエクソンモービルしかあり得ない。エクソン株はすでに大量に持ってるけど、ここはさらに買い増ししといた。
ウォルマート【WMT】の売却理由
JPモルガンとエクソン株を買ったかわりに、ウォルマート【WMT】50株売却した。ウォルマート株は長期投資の鉄板銘柄だが、ここは容赦なく売却。ウォルマート株の保有数は150→100へ縮小させた。
現在、小売業セクターの株価はどれもこれも鳴かず飛ばずだ。当然ウォルマートの株価も鳴かず飛ばずで、史上最高値を更新してるダウ平均に比べても出遅れている。明らかにトレンドから外れている。
ただし、ウォルマートはじめ小売業界は現在クリスマス商戦真っ只中。今が一年で最もかき入れ時だ。ひょっとしたら今後株価が上がるかもしれないし、売るのは正直迷った。まぁでも、あまり伸びそうもないので、やっぱり思い切って売却。
とにかく、アマゾンが怖い
ウォルマートの売却理由はもう1つ。強敵アマゾンが本格的に競合してきたからだ。ガチの殴り合い状態だ。私の中の一番の懸念材料だ。だってアマゾン強いし。
アマゾンは、ここにきてなんとレジ無し無人の食料雑貨店などを展開し始めた模様。人件費がかからない分価格面での競争力も強いと思われる。
ウォルマートのEDLP(Every Day Low Price)戦略もアマゾンの前では陳腐化するのでは? 客足も取られることにならないか? アマゾンの脅威がここまで膨れ上がるとは…。
もちろん、ウォルマートもやられっぱなしではなく何らかの策を講じるのだろう。最近ではネットスーパーにも力を入れているようだが、アマゾンと同じ土俵で勝てるのか?ウェブ上の戦略はアマゾンに一日の長がある。
いずれにしろ、骨肉の争いは避けて通れないだろう。レッドオーシャンの極みか。
ウォルマートにとっては非常に厳しい環境が続く。
この疑念が払拭できないので、今回WMTの売却を決意。長期投資の対象から外すことにした。
怖いからもう少し減らすかもしれない。
言いたいこと、まとめ
別に長期投資を否定するわけではない。私自身も長期投資家寄りだ。長期投資こそが投資の真髄であることも事実だ。
現に私の保有銘柄はここ数年間ほとんど変わっていない。別に我慢して保有してきたわけじゃなくて、ただ単に売る必要がなかっただけなのだ。
保有する理由が薄まれば、一旦降りるの大事なことなのだ。意地はって持ち続けたとしても大抵ロクなことにはならない。長期投資といっても、何でもかんでも長期に保有すればいいってもんではないのである。
何事もそうだけど極端は良くない。中庸が良い。