
こんにちわ、伴です。
今日のマントラ.comでは、注目すべき株式指標を取り上げたいと思います。
株式投資をするにあたっては、実にたくさんの指標が存在します。
投資を始めたばかりの頃は特に、一体何を基準に投資をすればいいのかわからない。
前回は、参考にすべき指標の例として、企業の割安性を測る指標であるPERと、一株当たりの純利益を表すEPSについて書きました。
他にも様々なシーンで使うであろう様々な指標があるんですけど、このブログでは私が信を置くものだけを取り上げようと思います。
その指標の話をする前に、
「ファンダメンタルズ分析」の簡単な説明を少々。
「ファンダメンタルズ分析」って、投資を始めたばかりの方でも頻繁に目にするのではないでしょうか。
このファンダメンタルズ分析について少しお話しします。
ファンダメンタルズ分析とは、企業の財務状況・経済状況などを見て、その企業の基本的な財政収支を分析するということです。
財政収支を分析するには、その企業の決算資料に目を通す必要があります。
「自分はファンダメンタルズに基づき投資をしている」と公言するならば、決算資料の要ともいえる「損益計算書(PL)」と「貸借対照表(BS)」などのチェックは欠かせないわけです。
私の投資方針も、このファンダメンタルズ分析に寄っています。
実は、
恥ずかしながら、各企業の決算発表のチェックをついついサボり気味になってしまうんですよ。
このブログに書くことで己への戒めにしたいと考えています。
・EPS
私の中では、この指標が最もチェックすべき指標の一つなんです。
長期的に見て、EPS(一株当たりの純利益)が上昇傾向が続いているならば、大抵の場合、その企業の株価は継続的に上昇してきているからです。
しかも、EPSが長期的に上昇傾向にあるということは、配当金も上昇傾向が続いてきた実績がある場合が多いですし、そのビジネスの優位性が崩れない限りは今後の株価も配当も上昇するとの予想も立てやすいですよね。
企業が私たち投資家に配当金を払い出すのって、(基本的には)儲けの範囲内でですから。
配当重視の投資家ならば、まさに収益の源泉ともいうべき指標です。
・営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローなんて、株式投資の経験が無い方には聞き慣れない言葉だと思います。
企業の決算資料には、「損益計算書(PL)」「貸借対照表(BS)」の他にも「キャッシュフロー計算書」があります。
その「キャッシュフロー計算書」の中には、
営業キャッシュフロー
投資キャッシュフロー
財務キャッシュフロー
フリーキャッシュフロー
の4項目があります。
キャッシュフロー計算書とは、この4つの関係性をあらわす表なんです。
フリーCF = 営業CF+投資CF+財務CF
キャッシュフロー計算書の内容って、単純にわかりやすく言えばこういうこと。
そして営業キャッシュフローとは、企業が物やサービスを売って得たお金から、原材料費や人件費などを差し引いたあとに残る現金収支のことです。
『要するに、純利益のことでしょ?
この前、その純利益を発行済株数で割ったのがEPSって言ってたけど、
じゃあ、EPSとたいして変わんないじゃない?』
営業キャッシュフローはEPSよりも、ゴマカシのききにくい指標と言われています。
だから儲けを分析する際には、営業キャッシュフローはEPSよりも重要といえるんですね。
『ゴマカシがききにくいってのは、なんで?』
いや・・・みなさん口を揃えてそう言ってるからっす。
てのは冗談ですけど、
会計上のお金の流れと、現実のお金の流れは違うんですよね。
簡単に説明しますと、
例えば、ある会社が1,000万円の機材を一回の現金払いで買ったとします。
会計上のお金の流れって、5年間の減価償却費として200万円の支出が5年間続くってことになるんですよ。
でも、キャッシュフロー計算書では1,000万円がキッチリ差っ引かれており、現実に沿ったキャッシュの流れが記載されるわけです。
会計上の純利益よりも営業キャッシュフローのほうが重要視されるのも、なんとなく納得できますよね?
・営業キャッシュフローマージン率
少し想像してみてください。
もしあなたが株を買うとすれば、どんな会社の株を買いたいですか?
見聞きしたことある会社ですか?
なんとなく好きな、又はイメージの良い会社ですか?
一見、PERが低く割安感のある会社ですか?
株主優待のみで生活してる桐谷さんに憧れ、優待をくれる株を買いますか?
どうか、そんな不確実な理由で株を買わないでください。
株を買う際に、あなたに気にしてもらいたいこと。
その会社が、長期間にわたり十分にお金を稼いでいるかどうかです。
当然です。
投資するということは、あなたがその会社にお金を託すという行為です。
あなたが儲けるために投資するんです。
その会社を応援するためだとか、
人のお役に立つビジネスなので投資して助けるだとか、
日本経済活性化のためだとか、
とある独立系投信ファンドの設立者が、上記のような謳い文句で個人投資家の出資を募っていましたが、
無視してください。
私たちはそんな綺麗ごとなどに付き合う必要も、考える必要も一切ありません。
投資の際には、常に合理的であるよう心がけてください。
では、十分に儲けられる会社とはどんな会社?
それは、圧倒的なブランド力をもった会社です。
ブランド力があれば、低価格競争などに巻き込まれる恐れはなく、割高な価格を提示したとしても売れるからです。
ブランド力をもつ会社は、ブランド力の無い同様の商品を売る他社に比べれば、当然収益性は高くなります。
投資において最も報われる可能性が高いのは、そういった儲かるビジネスの構築に成功した会社への投資なんです。
営業キャッシュフローマージン率とは収益性を測る指標です。
営業CFマージン率 = 営業CF / 売上高
長期にわたり、この率が15%以上の会社は、ビジネスのブランディングに成功している場合が多いです。
この営業キャッシュフローマージン率については、今後度々取り上げる機会もあろうかと思いますので、その際には具体例を示せれば良いなと思っています。
私は、株式投資はギャンブルではないと思っています。
ギャンブルに合理的判断力は必要ないんですから。