『スターバックス・コーヒー』
コーヒー愛好家やカフェ好きから、大してコーヒー好きでもない人達までをも魅了する『スタバ』
スターバックスコーヒーはシアトル系コーヒーの代表格である。
その最大の特徴は、強くローストされた豆から出る深いコクと、その深煎りがもたらす濃い苦味だ。
その濃い香りと味は、もはやスターバックスコーヒーのアイコン的特徴となっており、それに賛同する者達を魅了し続けている。
かくいう私も『スタバ』の大ファンであり、このコーヒーなくしてライフスタイルなど語れないほどだ。
スターバックス社の現CEOは、ハワード・シュルツ氏。
シオニストとしても知られており、イスラエル嫌いの方々からの批判に晒されることもある。が、私はあまり気にしていない。
クリーンなブランドイメージを作り上げ、自分好みの美味しいコーヒーを提供してくれるこの企業の敏腕CEOに対しては、敬愛の念しかない。
今回は、私たちにとって身近な存在である『スターバックス』について、投資判断を語ってみようと思います。
スターバックスが広く受け入れらる理由
なぜ、スターバックスはこれほどまでに、世界中で受け入れられているのだろうか。
日本においては特にそうだろう。
例えば、ドライブ中にGoogleマップでスターバックスと入力すれば、田舎でない限り比較的近場にヒットするはずだ。
そして、今やスターバックスの無い県なんて全国どこにもない。
ここまで広く受け入れられた理由とは何だろうか?
おそらく、
スタイリッシュな
イメージ戦略が功を奏した。
それ以外には考えられないだろう。
そう、スタバのブランドイメージは素敵すぎるのである。
スターバックスは、一杯の美味いコーヒー以上の価値を人々に提供している(ように思わせる)
店内には、決して鼻につくような高級感などない。かといって安っぽさなど一切感じさせない洗練された雰囲気をもっている。
どこまでもクリーンで清潔感溢れる店内。座り心地の良い椅子と洗練されたデザインのテーブル。トイレが汚れているなど絶対に有り得ない。
スターバックスの醸し出す雰囲気自体が、あなたをワンランク上の非日常的で上質な世界へと導き、そこでコーヒーを飲むということ自体が、スタイリッシュでカッコいいあなたを演出してくれるのだ。
ファンが多いのも頷ける。
流行るわけだ。いや、流行らない方がおかしい。
まさしく、圧倒的なブランド力を背景とした圧倒的な集客力、というやつだ。
だからこそ、作り置きのコーヒー一杯(トールサイズ)に320円もの価格をつけられるのであり、スコーン一個に260円もの価格も受け入れられるのである。
ブランド力があるからこそ、不毛な低価格競争に巻き込まれる恐れもない。というわけだ。
見事な経営戦略だ。
とても感心している。
(上から目線だけど、まぁ気にするな。)
参入障壁が恐ろしく低いと思われるカフェ業界において、よくぞこれほどのブランド力を構築したものだ。
スターバックス(NYSE : SBUX)についての投資判断
以上のような感じで、優良企業のイメージの強いスターバックスだが、収益性や株価に関してはどうだろうか。
簡単な業績の推移を見てみよう。
売上高は見事な右肩上がりを描いており、好評具合を物語っている。
営業利益、純利益、営業キャッシュフローは増加傾向にあるものの、近年ではやや不安定感が感じられる。
特に2013年、何かあったんだろうか?
スターバックスはコーヒー以外にもどんどん進出しており、紅茶専門店の「ティーバナ」やジュースメーカー、パン系のフードメーカーを買収していたので、その買収費用などが影響してたのかもしれない。
いずれにしても、ネガティヴな意味での損失ではなさそうだ。
総じて、高い利益率も誇っていると言えるだろう。
営業利益率や純利益率などにも文句はない。
営業CFマージン率も、上下の幅こそあるにせよ20%近くもあるのは大したものだ。
EPSの伸び率にも文句のつけようがない。
スターバックスは、非常に儲かっている企業であるといえるだろう。
それに、新分野への開拓精神なども旺盛で、巨大企業でありながらもベンチャー精神も併せ持つ、とても頼もしい企業だ。
今後の成長性も期待でき、投資先としては良いと言えるだろう。
結局、SBUX買ってもいいのか?
SBUXの現在のPERは約32倍。
これは、結構な割高感だわ。せめて20倍代前半くらいまで落ちてほしいものだ。そうでなければ投資に見合わない。
PERが高過ぎるってことは、暴落する可能性も高くなるってことなんだ。
人気がありすぎるのも考えものだな。
今参入するのもいいが、短期的に見れば、報われない可能性の方が高いかもしれない。
(10年スパンくらいの長期的目線で見れば勝てると思うよ?)
それに、配当率も現在約1.4%。決して魅力的な水準ではない。
今焦って買う必要はない。それに、FRBが利上げを狙っているため、高PER銘柄には今後は下落圧力がかかるだろう。
SBUXを買うとすれば、その下りまくった時だ。
「待て、しかし希望せよ。」