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以前の記事で僕のトモダチについて少し触れた。

実家暮らしニートが社会で当たる4つの壁

実家暮らしニート君。職務経験ゼロの30男だ。

彼が試用期間を経て正社員になるチャンスを得た、という話だったが、

この度めでたく正社員になるハナシを蹴ったとのこと。

これまでどおり「実家に暮らしながらアルバイト(週3勤務)を続ける」と申し出たらしい。

当然ながら周囲は呆れ果てていたが、僕は呆れつつも逆に興味が湧いた。

あゝ そういう選択もあるのねと。

頭は悪くないであろう彼が、一体なにをどう考え、その決断に至ったのか。

「ぬるい試用期間後に晴れて正社員」が当たり前で、これ以外に選択肢は無い。というのは僕の単なる思い込みで、完全に意表を突かれたわけだ。

というわけで今回は、実家暮らしニートがなぜ自立できないのか?を述べてみたい。

 

正論や将来の話はニートには響かない

ニートに対する社会の圧力は厳しい。これは僕自身が経験済みだ。

就職活動をしないまま大学を卒業。晴れて無職となった僕は実家に舞い戻った。

申し訳程度にローソンでバイトしていたが、当時の世間の大人からの圧力は相当なものだった。

そのローソンも3ヶ月で辞めたが、辞める直前、雇われ店長から(おまえは人生の敗残者)みたいな説教を受けたのはよく覚えている。

さて今回の実家暮らしニート君だが、彼は僕とは状況が違う。

まず親の完全庇護下にあること。「辛いんなら無理して働かなくていい」とは親公認である。

親は上場企業の役員と優秀で、息子1人くらいは養えるとの目算があるんだろうか。

いずれにせよ「無理して働かなくても生活には困らない」という環境が彼にはある。自分の小遣いだけ稼げれば、それなりに楽にやれるわけだ。

(親がいなくなったらどうする?)
(将来幸せに暮らすために!今は頑張れ!)

正論だが、この手の正論は親の庇護下にあるニートには響かない。

「ラクに生きる」がモットーにあるからだ。

正社員になれば辛いことが山盛りなのは、周りを見れば猿でもわかる。

「自立して!」「たくましく!」「幸せに生きるために!」といくら語られたところで、

「まずはラクにいこう。話はそれからだ。」が根本にあるので、まずそこに食い違いが生じる。

(いやラクに生きたいのに、なんで辛い思いして働かなきゃならないの?)と、自己の中で矛盾が起こる。

わかりあえるわけがない。

就職なんかしなくても、一人たくましく稼ぐ人はいるが、稼ぐ裏には結構な労力や頑張りがあるのは、言うまでもないこと。わざわざ口に出さないだけだ。

もちろんニートにも稼ぐチャンスはいくらでもあるが、「ラクをしたい=頑張らない」が第一にある以上、なかなか覚醒しないだろう。

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20代に鍛えられた経験の大切さ

(ラクに生きたい)てのは別にニートの専売特許なわけじゃあない。

ラクに生きられるなら誰でもラクに生きる。僕だってそうだ。仕事しなくても家族と楽しく暮らせるなら、迷わずそうする。

しかしながら、この資本主義社会は、生産しない人間がラクに暮らせるようなシステムにはなっていない。
投資家以外は

生きるには金がいる。

金を手に入れるには働かなきゃならない。

そして働くというのは大変なことである。

そうしたことは20代のうちに叩き込まれる必要がある。優秀な先輩や上司から鍛えられ・心身に叩き込まれる経験が必要だ。

客から鍛えられることもあるだろう。

「若いうちの苦労は買ってでもしとけ」みたいな名言は、具体性がないので響かないが、

若いうちからがむしゃらに働いた経験が有る無しで、その後の人生が決まる、というのは概ね間違ってはいない。

30代・40代で花開く人というのは、大概20代の頃は信じられないほどハードワークをこなしてる場合が多い。

人に鍛えられた・人に揉まれた経験のないまま30代に突入すると、そこから人生を好転させるには20代以上にパワーがいる。

よし来月から奮起する!といっても、その来月はずっと来ないかもしれない。「ラクする」をモットーに生きる人に奮起できるか?という話だ。

もちろん人生は何歳からでもやり直しはきくが、20代と30代以降では状況が違う。年齢を重ねるほど焦りが出て、余裕がなくなる。

ただし、気づいた「今」腹を決めた「今」が1番若い状態なのは事実だ。

だったら、今30代だろうが40代だろうが、決断した時点でやらなきゃいけない。

 

自立が必要な理由

まず自立することが必要だ。

自立してはじめて、人は幸せへのスタートラインに立つことができる。実家で安穏と暮らしてる時点で、そいつはスタートラインにも立っていないのである。

この社会を太平洋のど真ん中としよう。

僕ら労働者は必死で立ち泳ぎしているような状態だろうか。ちっちゃい浮き輪が会社か。油断すると沈む。立ち泳ぎもラクじゃない。

成功している起業家などは、スイスイ泳ぎ回っている状態だ。彼らは自由にどこにでも泳いでいける。

一方、実家暮らしニートはゴムボートに乗ってる状態だ。親という名のゴムボートだ。

ゴムボートが沈む前に人生終えるなら問題ないが、大抵の場合、ゴムボートの方が先に沈む。

沈んだ時に、彼らはどうなる?

立ち泳ぎすらできない。だったら、あとは文字どおり沈むしかない。ただ、そのゴムボートは今すぐ沈むわけじゃない。あと10年20年は大丈夫だろう。

ゴムボートの上で仙人のように思索にふけるのも今は問題はないが、それにはタイムリミットがあるというのは念頭に置かなきゃならない。

ボートの空気が抜ければ仙人は沈む。

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