働き方

公務員の元同僚から「辞めたいから背中押してくれ」と頼まれた件について

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先日、公務員の元同僚からLINEに奇妙なメッセージが入っていた。

辞めたいのだが、どうしても踏ん切りがつかない。背中を押して欲しい。

なので一度飲みに行かないか?というわけである。なるほどな。

退職以来、この手の相談を受けたのは今回で3人目。みんな僕と同じく10年以上のベテラン職員である。

今回の彼も、僕と同じく以前から公務員という生き方に疑問を感じているのは知っている。明るく社交的で、仕事もきちんと全うする優秀な男だ。

ただでさえ人手不足な上に、こうした「核」ともいうべき中堅クラスに「退職願望」があるというのだから、◯◯省も大変だなと思った。

やはり職務内容・仕事環境ともにイマイチなんだなーと、改めて認識した次第。

結論からいえば、僕は彼らの背中を押さなかった。いや押さない。絶対に。

 

他人から背中押されなきゃ辞められない時点で、それは辞め時ではない

彼らの「辞めたい」はあくまでも願望レベルで、半分はジョークなのはわかっている。

あるいは実際に辞めた僕が今どうなっているか、その近況に興味もあるのだろう。

とにかく、本気で辞めたいのなら、すでに自発的な行動があってもおかしくないわけで、それをすっ飛ばして相談してくる彼らからは、あまり本気度を感じない。

が、そんな彼らにも、

(なんとか辞められないものか。)
(今のこの閉塞的な状況から抜け出したい。)
(毎日がつまらない。刺激が欲しい。)

といった内なる衝動があるのを僕は知っている。何より、

(家族のことを考えると、自分のわがままで生計をリスクにさらせない)

といった葛藤に悩んでいるのもよくわかる。

実際に会って話したところ、やはり僕の近況を問うばかりで、肝心の自分自身はといえば、今のクソ忙しく報われない現状を嘆くだけだった。

それを解決するための行動は何一つしていないと。

愚痴を吐き出すのはいいことだが、それでストレス解消になるか?というと、

ならん

ということを僕は知っている。

愚痴ることで余計にセルフイメージが下がり、モヤモヤが解消されるどころか更に募るということを僕自身、経験上よく知っているからだ。

 

公務員ほど割りのいい仕事はない

断っておくが、今の僕はアンチ公務員ではない。

アンチどころか、(せっかく公務員でやってきたのに今さら辞めるとか、おまえアホか?)とさえも思っている。

景気や業績関係なしに給料は右肩上がりとか、手厚いにもほどがあるだろ。こんな恵まれた仕事は他にはない。

その手厚い保障は給与面のみならず、

年間有給日数40日
休職の際には100%の給与保障
極めて割安な生命保険
あり得ない金利の共済貯金

などなど、とにかく公務員には、見えないところでの優遇措置がハンパないのだ。

生活水準にさえ気をつければ、飢えることなく一生を終えることができる。そこそこの贅沢もできるだろう。

これほどの待遇は、よほどの大企業をおいて他にない。どれほど恵まれているかは、公務員でなくともわかるはずだ。

 

いわば天竜人

 

こうした優遇措置に嫉妬する商売人やサラリーマンは多いのだが、僕からすれば見当違いのクソ間抜けもいいとこだ。

まず、今のオマエがあるのは、過去のオマエ自身が選択してきた結果である。

変えようと思えば「選択肢」も「チャンス」もこれまで無数にあったはずだ。

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天竜人は世襲で決まるが、公務員は下々でもなれる。妬むほど羨ましいなら、途中で公務員を目指すこともできたろう。

まぁなってしまったものは仕方ないが、今さら公務員と比べて、現状を嘆き嫉妬することに何の意味があるのかと。

八つ当たりはやめろ。

見苦しく遠吠えするよりも、現状の打開策を考えるほうがよほど建設的だ。

話を戻そう。

まぁ厳しいこと書いてはみたが、公務員が恵まれ過ぎているのは間違いない。

この身分を平気で捨てられるのは、何らかの後ろ盾があるか、大バカ者か、強い覚悟と決意のある奴だけである。

 

「コンフォートゾーン」から出る覚悟はあるか

死角のまるで見当たらない公務員にも欠点はある。

それは仕事内容が恐ろしく没個性的で無駄に細かく、はっきりいってつまらんという点。

生産性のない公務員は、激務なわりに「やりがい」はほぼゼロだ。ここでいう仕事とは「忍耐」のことである。

安定してるとはいえ、どんなに功績を残したとしても報いられるものは少ない。おまけに「自己の成長」からは最も縁遠い職業だ。

ここに虚しさを覚え、上記の相談者のように退職を考える人は多いが、そこから実行にうつせる人は稀だ。

多くの人は現状を変えることに強い抵抗と恐怖を感じる。

特に「転職」や「起業」は、マズローの5段階欲求でいうところの最も根源的な欲求、「衣・食・住」への欲求を直で脅かすものであり、

ここを平気で飛び越えられるのは、「失うものが無い」か「ネジが飛んでる」かのどちらかである。公務員であれば尚更だろう。

一歩を踏み出すのは、普通の社畜根性のままでは到底無理な話で、

働きながらも常に膨大な自己分析を積み上げ、「本当になりたい自分」というものを探り出す作業が必要だ。

いわば、「夢」と「現状」を秤にかけ妥協点を探り出す作業。それは自分というものを深く知らなければ到底無理である。

べつに辞めるだけが正解ではない。続けながらもできることはあるだろう。

「辞める」なんて物騒な選択は、どうしても無理だと結論が出た時でいい。

でも1つ確かなのは、人が大きく成長できる環境は、「コンフォート・ゾーン」を抜け出したところにある、ということ。

文句たれつつも、なんだかんだで安住できる環境にいるのも悪くはないが、そうした場所では人は成長できない。

ましてや、日頃から恋焦がれる「夢」というものは、「コンフォート(快適)・ゾーン」の外にある。そこにいては到底叶うことはない。

出るのが無理なら、今のまま無難にやり過ごせばいい。自分を押し殺せばいいだけの話だ。それはそれで悪くない生き方だと僕は思うし、自分を卑下する必要もない。

でも、どうしても変化を望むのなら、

「なりたい自分」像を、どうしても諦めることができないのなら、

まずは変わることのリスクを受け入れよう。勇気を出して、実際に一歩を踏み出そう。

そこには難易度強の試練が無数にある。

バカ高い壁にぶち当たり、悩み、行動し、失敗し、絶望し、挫折しかけても、それでもまた立ち上がり挑戦する。

そこまでやってこそ、「なりたい自分」に近づけるのである。

旅の途中では誰も助けてくれない。アドバイスよこすどころか、「おまえには無理だ」「諦めが肝心」などと言ってあなたの足を引っ張ってくる。

大人ってのはそういうもんだ。

僕自身そうした連中を、リアルでもネット上でもたくさん見てきたが、そいつらの思い通りになったとは思っていない。

そいつらがあなたの人生を保証してくれるわけではない、というのは覚えておこう。

それがあなたの人生の決断であれば、僕は尊重する。

でも、背中を押すことはできない。

僕が背中を押せば、失敗した時に僕のせいにするからだ。人はそういうふうにできている。

でも他人のせいにしていては、そこからのジャンプアップは望めない。

ここまで言えば十分だろう。

 

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