高配当銘柄エクソンモービルの株価分析と今後の見通し

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今回は、僕のポートフォリオ中シェアNo.1の銘柄である『エクソンモービル(XOM )』を紹介しましょう。

ちなみに、僕の現在の資産配分は現在こんな感じでして、

 

ご覧のとおり、『エクソンモービル(XOM )』単体で約30%を占めています。つまり、僕の資産評価はエクソンモービルにかかっているというわけですね。

 

てなわけで、今回はいつもより気合い入れて書きたいと思います。

石油メジャー・エクソンモービル

石油業界には「石油メジャー」というものが存在しています。ご存知ない方のために簡単に説明しておきましょう。

 

石油メジャーとは読んで字のごとく、世界規模でビジネス展開する石油企業群のことです。石油企業と聞けば、多くの方はガソリンスタンドにガソリン運ぶ程度のイメージなのではないでしょうか。

それもビジネスの一環ではありましょうが、石油メジャーのビジネスはそんなショボいレベルではありません。石油にまつわる全てのビジネスに絡んでいるのです。

全てです。原油の採掘から精製、石油の販売から石油製品の販売までと、石油にまつわるビジネスを全方位的に網羅しています。

僕らが日々ガソスタで給油しているガソリンも、その大部分は元を正せば石油メジャーから流れてきたものでしょう。ただ日本の石油企業が商社を通して石油メジャーから買い付けただけなんですよ。

 

石油メジャーとは具体的には、エクソンモービルシェブロンBP(ブリティッシュ・ペトロリアム)ロイヤル・ダッチ・シェルトタルコノコフィリップス、以上6社を指します。これらは多国籍企業です。

 

そして、これらの中でも名実ともにNo.1と言われるのが「エクソン・モービル」です。

 

エクソン・モービルは世界の時価総額ランキングにおいてトップクラスを維持し続けています。昨今の原油価格の低迷を受けてか現在は業績も株価も低迷していますが、それでもフォーチュン500では10位以内が常連の超巨大企業です。

 

そのビジネススケールは圧倒的で、他の石油メジャーとは明らかに一線を画しています。他と大きく違うのはやはり、政治的影響力でしょう。必要とあらば、アメリカ政府をも堂々と動かせるのはエクソンモービルをおいて他にはありません。そして、アメリカ政府を差し置いて勝手に他国とビジネス交渉ができるのも、エクソン以外にはそうそうないでしょう。

 

これまでのエクソンの交渉相手を見れば、赤道ギニア・チャド・ロシアのように治安の乱れた国や共産主義国など一筋縄ではいかない国ばかりとなっています。

エクソンモービルは原油採掘のためとあらばどんな国であろうと果敢に交渉します。必要とあらば米国政府をも動かすのだから、その交渉力と政治的影響力たるや相当なものであることがお分かりいただけるかと思います。

つまりは、ヘタな国よりも世界に及ぼす影響力は断然上であるということです。

 

エクソンモービル(XOM)の業績を見る

石油セクター各社は近年、業績悪化に見舞われ苦しんでいます。

その原因は言うまでもなく、2014年後半から始まった原油価格の暴落です。いくらスーパー企業といえど、エクソンも例外ではありません。収益の低下に苦しんでいるのは2011年以降の業績を見れば明らかです。

 

 

売上高・営業利益・純利益の全てが下降傾向にありますね。特に2015年度は酷い。収益面ではリーマンショック時よりも悪いという。原油価格の低迷が、エクソンの経営をいかに苦しめているかがよくわかりますね。

 

 

営業キャッシュフローも下降傾向にありますね。

石油価格が下落しているため、営業CFも右肩下がりなのは仕方がないでしょう。

が、2015年はやっぱりひどいですね。財務キャッシュフローが減っているところを見ると、借入金の返済を抑えてなんとか収支をトントンにしているのでしょうか。投資キャッシュフローの減少は石油の増産を控えていることを物語っています。

なんにせよ、エクソンの台所事情は相当苦しいようです。

 

 

全期間を通して、営業キャッシュフローのほうが純利益よりも多いです。もし純利益の方が営業キャッシュフローを上回っているのなら、苦し紛れに決算をごまかしてると言われていますが、エクソンほどの優良企業であれば、そんなクソみたいことを心配する必要はありません。

 

 

営業CFマージンとは、いかに効率よく儲けているかの指標です。エクソンの営業CFマージンは9〜13%。

営業CFマージンは25%前後が良いと言われていますが、エネルギーセクターとしては概ねこんなものです。優秀な数字だと思います。ただ、ライバルのシェブロンの15%よりも低いのが気にくわない。

 

というように、現在のエクソンの経営は順風満帆ではありません。原油価格の低迷が、川上部門といわれる原油の採掘・生産段階での収益を直撃しています。原油価格が上がれば収益面は簡単に改善できるんですけどね。

残念ながら、アメリカがシェールオイルをじゃぶじゃぶ増産してる以上、世界の原油在庫はダブつき、原油価格も低迷し続けるでしょう。原油価格は極めて不透明です。

 

投資家を大切にするエクソン

エクソンモービルは株主還元に積極的です。増配と自社株買いを繰り返していますからね。これは頼もしい点かと。

 

 

原油価格が低迷し収益性も下がってるので、EPSが右肩下がりなのは仕方がないでしょう。ただ、配当が継続的に伸びているのは賞賛すべき点だと思います。ただ最近ちょっと無理してるかなぁ、って感じもしますが。

それにしても、エクソンモービルは連続増配年数34年を誇っているので、過度に心配する必要もないのかなとも考えています。それに現在の配当率はなんと3.4%もありますからね。配当面ではとても魅力ある銘柄だと思います。

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確認埋蔵量をしくじったエクソン

石油メジャーを評価する場合、ある重要な指標があります。それは、『proved replacement ratio』つまり確認埋蔵量率です。

石油企業の資産とは、保有する油田から上がる埋蔵量です。これが全てと言っても過言ではありません。

 

『proved replacement ratio』

 

RRRは、企業がその有する埋蔵量から単年度(または特定期間)に生産した石油ガスを回復し、翌年度以降も問題なく生産を継続できるかを示す数値である。生産分の同量を回復出来る場合が100 %で表示されるため、これを大きく上回れば、企業は将来に亘り、生産継続が可能であることになり、これを下回れば問題があるということになる。

 

 

石油企業は、将来に渡って石油で利益を上げるために、毎年新しく油田を発見し続けなければならないのです。これは、石油企業の宿命です。

確認埋蔵量が減るということは、企業の資産が減っていることを意味することに他なりません。石油企業の将来は、まさに新しい油田の発見にかかっているのです。当然ながら、それは投資家からも厳しくチェックされています。

 

確認埋蔵量率とは、昨年消費した(売りさばいた)原油や天然ガスの量と比べ、新たな油田やガス田をどれだけ確保できたのかをあらわす指標です。例えば、去年消費した原油量よりも倍の量の油田を新たに確保したならば、確認埋蔵量率は200%。去年の消費量のたった半分しか新たな油田を確保できていないのならば、確認埋蔵量は50%となります。

 

当然ながら、この確認埋蔵量率(proved replacement ratio)は高いに越したことはありません。理想は100%とされています。つまり、昨年消費した量と同等以上の確認埋蔵量が求められているということです。資産は毎年新たに確保していくことが求められているのです。

これは口で言うほど簡単ではないのですが、これまでエクソンモービルは確認埋蔵量を100%以上更新し続けてきました。それは他のメジャーですら成し得ないほどの素晴らしい業績です。

 

 

ところが、2015年の確認埋蔵量はたったの67%しかありませんでした。100%を下回ったのは、1994年以来22年間で初めてのことのようです。

 

一体何が起こったのでしょうか?発掘への投資を渋ったのでしょうか?

 

2015のアニュアルレポートに、こんな記述がありました。

In 2015, reserves were added in Abu Dhabi, Canada, Kazakhstan and Angola.
2015
Liquid additions during 2015 totaled 1.9 billion barrels. Natural gas proved reserves were reduced by 834 million oil-equivalent barrels primarily in the United States reflecting the change in natural gas prices. The company expects this gas to be developed and booked as proved reserves in the future.

 

2015年、新たな原油埋蔵はアブダビ、カナダ、カザフスタン、アンゴラから獲得した。
2015年間に獲得した液体燃料は、トータルで19億バレル。一方で、アメリカにおける天然ガスの確認埋蔵量は8億34百万バレル相当が減じた。それは、天然ガスの価格変動によるものだ。エクソンは、このアメリカにおける天然ガスが将来の確認埋蔵量となる、と期待している。

 

Reserves additions in 2015 reflect new developments as well as revisions and extensions of existing fields resulting from drilling, studies and analysis of reservoir performance. The annual reporting of proved reserves is the product of the corporation’s long-standing, rigorous process that ensures consistency and management accountability in all reserves bookings.

 

2015年おける埋蔵量で追加点では、新しい進展が見られたということだ。その新しい進展とは、埋蔵量の拡大だ。それは掘削、研究、油層挙動の分析から得られたエキサイティングな油田の拡大を示すことに他ならない。

確認埋蔵量に関するアニュアルレポートは、企業の長期的視点からなるものであり、厳しいプロセスを経て作られたものだ。それは、埋蔵量を持続させ、責任ある経営を確約するものだ。

 

 

2015年の確認埋蔵量大幅な減少は、主にアメリカ国内のガス油田が減少したからのようです。おそらく原油価格の下落を受け、新たな油田への投資は見合わないとの判断だと思われます。

 

まぁでも、どうやら他にも新しい埋蔵量の発見自体はあったようですね。将来的には確認埋蔵量として計上することもできるのでしょう。確認埋蔵量に関しては、それほど心配する必要はなさそうです。

 

 

結局、エクソン(XOM )には投資すべきなのか?

僕は、エクソンの株価が下がれば買いだと考えています。もちろん、手放すつもりはありません。原油価格もしばらくは低迷するだろうし、エクソンの業績も株価もこの先もあまり期待はできないかもしれない。

 

しかし、この先ずっと原油価格が低迷し続けるなんてことは考えられません。いずれは反転するでしょう。石油価格が反転すれば石油企業の業績は必ず復活するでしょう。そして、Economic Moteも深い、つまりライバルの参入はないに等しい。配当率も高い。株価のさらなる下落は買い増しのチャンスだと僕は捉えています。

 

エクソンモービルを深く分析したい方にはこの本をお勧めしています。エクソンの歴史を明らかにした名著です。これを読めばエクソンモービルが何故最強でいられるのかをご理解いただけると思います。

 

 

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プロフィール


管理人の伴です。

公務員でありながら公務員をこよなく嫌う社会不適合者。

ワーキングプア脱出のため、アレコレ考え実践しており、守備範囲は主に株式投資はじめお金に関すること。

若干貧しく育ったためか貧困問題にはやたらと敏感。コンプレックスの裏返しか。

【好きなもの】
MacBook、マクドナルド、コーヒー、カレー、自慢の腕時計、自慢のリーガルシューズ。

【嫌いなもの】
公務員、ヤンキー、スタバに来るうるさいオバはん。

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