嗜好品の撲滅は無理ってことで、フィリップ・モリス(PM)に投資します

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現在、世界は健康志向へとシフトしており、先進国においては特に顕著だ。ハンバーガーや炭酸飲料なども敵視される風潮にある。特にタバコに関しては健康への害がハッキリと認知されているためか、かなり忌み嫌われている。

 

その風潮は日本においても例外ではなく、最近は喫煙場所などの規制もハンパなくなってきた。こないだ東京に行った際も、喫煙スペースのあまりの制限され様に驚いたもんだ。喫煙場所などほぼ無いに等しいのだ。

クソ暑い中、歩道橋の真下の3畳分くらいの喫煙スペースで汗まみれで吸っているオッさん連中や、クソ寒い中、ガチガチ凍えながら歩道橋の下で吸ってるオッさん連中を見るたび、政府のタバコ撲滅への意気込みがよくわかる。

 

おそらく東京オリンピックも関係あるんだろう。タバコ嫌いの外国人がたくさん来るだろうから、街中でスパスパ吸われると日本のイメージダウンになりかねないのだ。ちなみに、私も健康のため禁煙に取り組んでいる最中である。副流煙や匂いで周囲の人達にも迷惑かけるしね。タバコなんて吸わないに越した事はないと思っている。これは本心だ。

 

こんなふうにタバコは今や人類社会にとっての敵と化してしまった。ってことは当然、タバコ産業も業績的には逆風にさらされていることになる。

かといって、タバコ産業がもうダメなのかというと、実はそうでもない。例えば、フィリップ・モリスやアルトリア・グループなどの時価総額は今だ巨大だ。それぞれ約1500億ドル・1300億ドルと、かなりの規模を誇っている。社会から嫌われまくっているが、それでも買ってる連中がまだまだ多いってことだ。

このタバコ産業、実は投資先としてはこの上ないほど魅力的である、というのはあまり知られていない。

 

フィリップ・モリス(PM)

ドナルド・トランプ氏が大統領選を制して以降、株式相場は意外にも堅調に推移している。が、それに反して暴落している銘柄も存在する。フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)がそうだ。数ヶ月前までは1株あたり$106だったのが、今や$89まで落ち込んでいる。これは結構な暴落だ。

 

フィリップ・モリスは、マルボロやフィリップ・モリスを生産する世界最大規模のメーカーだ。その業績は、

 

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目下右肩下り中。最近の禁煙ブームを考えると当然といえば当然だな。

キャッシュフローはというと、

 

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やはり、営業キャッシュフローも右肩下がり傾向にある。

 

ただ、注目すべきは投資キャッシュフローがメチャクチャ少ないのと、財務キャッシュフローがべらぼうに多い点だ。

タバコ産業の特性としては、投資に関してはあまり金を使う必要がないことかな。他の業種みたく新商品の開発費用なんてかからないからね。これまで通り、ひたすら紙巻きタバコを生産するだけなんだからな。投資戦略もクソもない、滅茶苦茶シンプルなビジネスなわけだ。そんな感じで投資をほとんど必要としないので、営業キャッシュフローがまるごと純収入みたいなもんだ。案外おいしいビジネスといえる。

 

財務キャッシュフローが多いのは、儲けのほぼ全部を投資家に還元しているからでもある。投資する必要がないので現金持ってても仕方ないからね。儲けた金はほぼ全部投資家に還元するわけ。必要ないから。その他にも自社株買いもしまくってる模様。

そんなわけで現在の配当利回りは圧巻の4.6%。これはえらい魅力的な水準だ。

 

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営業キャッシュフローマージン率も、この通り。

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例年、最低20%は超えてるので、いかに儲かってるかがおわかりだろう。2015年なんて、25%を超えてるんだから相当なもんだ。

 

不安材料とまではいかないが、バランスシートの醜悪さが目につく。気になる人は気になるだろうな。

 

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純資産が真っ赤っか。負債が資産を超えてるね。ちなみに、その負債も右肩上がりだ。

この借金まみれ体質を毛嫌いする人も多いんだけど、個人的にはあまり気にする必要はないと考えている。なんせ、毎年毎年キャッシュがガンガン入ってくるわけだからね。利益は右肩下がり傾向とはいえ、コレだけガンガン稼いでるなら、その気になれば借金返済も楽勝だろう、というわけだ。

 

今後はどうなる?

みなさん承知の通り、今やタバコは人類の敵だ。各国政府もタバコ税率を引き上げるなどして、喫煙人口をなんとか減らそう躍起になっている。オーストラリアなんかじゃパッケージに真っ黒な肺の写真を貼り付けたりと、大した徹底されようだ。

なんで今更こうも締め付けが強化されてるのかというと、タバコの販売から上がる税収よりも、健康被害による医療費負担が上回り始めたからだろう。

 

じゃあ、今後はどんどん喫煙人口が減っていくのか?タバコ産業も収益悪化に見舞われるのか?

 

いやいや、そうとも限らない。こういった依存性の高い嗜好品類の撲滅がいかに難しいかは歴史を見ても明らかだ。そもそも、タバコ以上に人類に害悪を撒き散らす麻薬を撲滅できてないのに、タバコを撲滅できるわけがないのである。順番間違えてるわ。

 

吸い続ける奴は何があろうとも吸い続ける。いかに健康への害を訴えようとも、周囲から煙たがられようとも、パッケージの単価が上がろうとも、止めない人は絶対に止めないのだ。タバコの依存性はそれくらい強力なのだ。裏返せば、タバコ産業の収益基盤がいかに盤石かってことでもあるんだけど。

 

しかし、フィリップ・モリスとて、やられっぱなしなわけじゃない。最近『IQOS(アイコス)』なんていう電子タバコを開発したんだが、これがまた凄くて有害成分を9割もカットしてくれるみたい。煙も出ず周囲に迷惑をかけないので結構好評らしい。

 

が、健全な青少年の諸君は安易にタバコに手を出すのはやめとけ。IQOSなどに惑わされてはいけない。金と健康の無駄遣いだ。今時クールでもなんでもない。これマジです。

 

しかし、自分は禁煙し人にはタバコを控えろという割には、フィリップ・モリス(PM)の株を買う。矛盾している。自覚しております。はい。

まぁ、戦争反対を叫びながらも、ちゃっかりロッキードマーチンの株を持ってる人もいるくらいだ。投資家とは矛盾の塊なのだ。

 

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プロフィール


管理人の伴です。

公務員でありながら公務員をこよなく嫌う社会不適合者。

ワーキングプア脱出のため、アレコレ考え実践しており、守備範囲は主に株式投資はじめお金に関すること。

若干貧しく育ったためか貧困問題にはやたらと敏感。コンプレックスの裏返しか。

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MacBook、マクドナルド、コーヒー、カレー、自慢の腕時計、自慢のリーガルシューズ。

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