投資

いまさら聞けない!|株価と金利の関係性

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米国株に限らない話ですが、株式投資といっても株価チャートだけを眺めているようでは話になりません。

「下がってるし割安じゃね?」などと、勝手な思い込みやセンス?だけで投資するのは愚かなことです。無邪気に突っ走った結果、「神の見えざる手」でシバかれた、なんてのは投資初心者にはよくあることですから。

 

今何が起こっている? 今後はどうなる? 自分はどうする?

仮にも投資家であるのなら、予測は立てて然るべきでしょう。が、想像や憶測では意味がありません。予測には精度をもたせなければなりません。そのためには、マーケットから出ている様々なサインを見逃してはいけないのです。

 

今回は、そういったサインの一つである「短期金利」「長期金利」について基礎的な見方を述べたいと思います。

まず、債権を簡単に説明しておこう

国債とは国が発行する債権のことです。

国が発行する債権とは、簡単に言えば借金のことです。債権を買う人がいるということは、国はその債権の買い手から借金をしているということになります。

 

そして国債には償還期限が近いものと遠いものがあります。

償還期限が近いものが短期債です。3ヶ月債や6ヶ月債がそう。2年債なども短期債になりますね。

長期債とは償還期限が遠いものです。10年債30年債などがそうで、償還期限まで長い期間を要するものです。

 

基本的には、長期金利は短期金利よりも高いのが普通です。

 

米国短期債の金利が示すものとは

米国短期債の金利は、主に米国の中央銀行の意思に左右されます。つまり、短期金利は政策金利=フェデラル・ファンズレート(FFレート)とリンクしやすいということです。

短期金利の推移をみれば、中央銀行が今何をしようとしているか、を読み取れるということになります。

 

 

上記グラフは米国の2年債の推移を示したものです。

リーマンショック以降、景気対策に追われたFRBは2009年にゼロ金利を導入しました。

短期金利が中央銀行の意思を反映しやすいのであれば、当然、短期金利も限りなく低く抑えられるはず。

上記グラフを見れば、多少の上げ下げを繰り返しながらも、2012年頃には金利が底を打っているのがわかりますね。

 

その後アメリカは景気が回復し、2015年末にはゼロ金利政策が解除されました。以降、0.25%ずつ小出しに利上げが実施されることになるわけですが、当然ながら、短期金利も2015年末から利上げに呼応するように上昇しています。

 

そもそも、なぜ景気が上がれば金利を上げるのか。

それは、インフレリスクが高まるからです。FRBはインフレを何より恐れているため、これを抑えようと利上げするのです。

つまり、短期金利が上がるということはインフレ傾向にあるということです。インフレ傾向にあるということは景気拡大局面であるということになります。

 

長期債の金利が示すものとは

短期金利だけをみれば、今は景気拡大局面ということになるでしょう。が、実際はそう単純ではありません。景気拡大局面というのは、あくまで中央銀行側の意思に過ぎませんから。

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であれば、マーケット側の意思も確認しておかなければいけません。市場参加者側が米国の景気をどう見ているかを判断しなければならない。

その判断材料となるのが長期金利です。

長期金利には、マーケット側=市場参加者が今後の景気をどう予測しているかがあらわれているのです。

 

長期金利が上がっていれば、今後も景気拡大が続くだろうと市場参加者の多くが予測していることになります。

逆に長期金利が低下してれば、今後は景気が縮小していくのではないかと、市場参加者の多くが警戒しているということになります。

 

 

上記のグラフをみれば、現在、長期金利は下降傾向にあるということがわかると思います。つまり、今後はアメリカの景気が失速するのではないかと、投資家心理が盛り下がっているということです。

 

これが、現在のマーケット環境です。

 

長期金利と短期金利の差から何を読み取る?

次に、長期金利と短期金利を比較してみましょう。両者を比較することで景気の先行きをより正確に予測できます。

 

長期金利と短期金利の差が大きければそれは、「この先もまだまだ強い景気が続くだろう」「もっとインフレが進みそうだ」とのマーケットからのシグナルです。

逆に、長短金利差が小さければ、「この先、景気やばいんじゃないの?」とのシグナルが出ているということです。

 

 

近年では長短金利の差が縮小傾向にあります。これはつまり、リーマンショック以降続いてきた景気拡大局面もそろそろ終わりなんじゃね? とマーケットが徐々に警戒し始めているということです。

 

と言いつつも、ここ最近では再び長期金利が上昇しておりますね。長短金利差も微妙に開き始めているという。マーケットで楽観と悲観が対立しているということが、なんとなくおわかりいただけるかと思います。

 

ちなみに、最近の銀行業の株価がやたら好調なのは、長短金利差が再び拡大し始めたためです。

銀行業の真髄とは、短期で借りて長期で貸し付けるという点にあります。つまり、長短金利差でいかにサヤを抜けるかが銀行業の儲けの源泉なのです。

ということは、長短金利差が大きくなれば、そのぶん銀行の収益も自ずと改善するはずです。だから、今は金融セクターの株価が高いのです。

 

話を戻しましょう。

要は、今のアメリカのマーケットは、好景気もそろそろ終わりなんじゃね?という警戒感と、いやまだまだ景気は強い!という期待感との対立で構成されているわけです。どちらに転ぶかはウォーレン・バフェットでもわかりません。

 

今後の動向など誰にもわかりませんが、警戒感を強めるべき局面であるというのはわかります。こういった局面ではキャッシュ比率を高めておいたほうが良いと思います。

強弱感の対立こそまだ続いていますが、長期金利の推移をみれば、アメリカの好景気もそろそろ息切れしてくる可能性も高いでしょう。そう思えてなりません。

 

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プロフィール

 

 

管理人の伴です。
 

 

公務員でありながら公務員が大嫌いな完全社会不適合者。

 

 

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若干貧しく育ったためか貧困問題にはやたらと敏感。コンプレックスの裏返しか。

 

 

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