投資

「マイニング投資」のシュールな現実|「ビットクラブ」への投資が100%報われないワケ

スポンサードリンク

 

 

『マイニング投資は100%儲からない。』

 

 

あれは忘れもしない2017年7月のことだ。

「ビットクラブ・ネットワーク」というマイニング業者に関わったことで、僕は2,000ドルを棒に振るハメになった。

当時のビットコインのレートは1BTCあたり250,000円前後。2,000ドル分つまり約0.8BTCを、この「ビットクラブ」のマイニングに投じたわけだが、

この決断が、これまでの投資人生の中で最悪のハザードになるとは、当時の僕は夢にも思わなかった。

 

笑えるくらい元がとれない。

 

その後ビットコイン価格が200万超まで暴騰したことを考えれば、そのまま保有しておけば、100万単位で儲かったことだろう。年明けからの暴落を見込んだとて、いまだ1BTC=90万前後を保っているではないか。

トレードではなく敢えてマイニング投資などという手法をとってしまったのは、今でも悔やまれるほどの痛恨のミスである。

見返りはあるにはあったが、2,000ドルを取り戻すには至らず、結果として、2,000ドル分の機会損失を被るのみに終わってしまった。

肝心の「マイニング」の成果はというと、現時点までの成果は、

 

約0.08BTC

 

半年以上もかけてこのザマである。

ここまでくれば株で含み損抱えたほうがまだマシだ。株であれば、保有しとけばいずれは元に戻る可能性も大いにあるのだから。

この調子だと、元をとるにはかなりの期間を要すると思われる。いや、たとえ時間がかかったにしても、元がとれるならまだいい。

問題は、2,000ドルはおいといて、0.8BTC全てを取り戻すのはもはや不可能だということ。

「失敗は勉強代と思え!」などと「したり顔」で語る人もいるだろうが、世の中には、敢えて「経験しなくていい」ことが大半だということを認識したほうがいい。

 

とはいえまぁ、被害額としては少額だ。正直痛くもかゆくないし、2,000ドル程度の損失など時間が経てば取り戻せる。

とはいえ、それで溜飲を下げられるかといえば、それは違う。

2,000ドルもあればハワイを往復できることを考えれば、「少額だから」などと当時の判断ミスを侮っていいことにはならない。

ましてや自分のお金だ。「はした金だ」などと笑って誤魔化すのではなく、「オレはアホだった」ことを正直に認め今後の戒めとする必要がある。

 

さて、愚かしくも当時の僕がこの「ビットクラブ」に惹かれたのは、「マイニング報酬」にある。マイニング報酬とは、株でいえば配当みたいなものだ。

同社の「マイニング・プール」を購入するだけで、購入口数に応じた「配当」が3年間にもわたって毎日発生し続けるという、あまりに魅力なこの提案に、迂闊にも、「悪くはないな」と僕は考えてしまったんであります。

当然ながら、降って湧いてきた「うまい話」に「美味い」要素があるわけがない。

 

今回は、僕自身の失敗談をもとに「マイニング業者の実態」というものを白日の下に晒すことにする。

「ビットクラブ」でググると、今だビットクラブのアフィリカス記事が上位に現れているのは、もはや我慢ならん。

「毎日配当」などという甘言に騙され、情弱で強欲な連中が「なけなしの金」を溶かされないよう、「ビットクラブ・ネットワーク」に対し、

 

『バベル(神罰)の光』

 

 

を下そうと思う。

 

ビットクラブ・ネットワーク

『ビットクラブ・ネットワーク』とは何かを、まずはサラッと説明しておきましょうか。

前書きでも触れたとおり、『ビットクラブ』は仮想通貨のマイニング業者です。ブロックチェーンのハッシュレート分布によれば、『ビットクラブ』の現在(2018年2月)の規模は⤵︎

 

と、全世界全体におけるマイニングシェアのうち、たったの0.8%

マイニング業者としてはネズミレベルであることがお分かりいただけると思います。

もっとも、僕が投資した半年前までは12%も占めてたんですけどね⤵︎

 

残念ながら、その後、順調にシェアを落としていったようです。

が、この過去の栄光のおかげか、「ビットクラブ」は日本においては今でも結構有名だったりするんですよ。

フェイスブック上のオンラインサロンなんかもありまして、それ見る限りでは、「サロン参加者=ビットクラブ出資者」は今でも結構いてます。

そのサロンの活動も案外活発で、「有料セミナー」とやらがよく開催されてますが、絶対おすすめしません。主催者の養分になるのがオチです。

※ビットクラブは、「紹介者が紹介者を生めばボーナスを支払う」などマルチ的側面も持ち合わせています。

もっとも、年明けの仮想通貨の暴落以降えらく盛り下がってるのが気になるところですね。閉鎖するのは時間の問題でしょうか。

 

さて、問題のマイニング投資ですが、どういったシステムであるかを説明しましょう。

当たり前の話ではありますが、まずはビットクラブ内でアカウントをつくらなければなりません。アカウントをつくる自体は普通にできるのですが、問題が2つ。

1.マイニング投資するにはアカウントをアップグレードしなければならない

2.アカウントをアップグレードするには、ビットクラブ側に最初に99ドル分のビットコインを支払う必要がある

 

この時点で、「は!?」な方がほとんどだと思います。

が、マイニング投資に目覚める連中なんてのは『マイニング報酬』に目が眩んでいるため、「99ドルなんて、すぐに取り戻せるわ」といった妙な自信があるものです。いわば洗脳か。

屁とも思ってないんだから、99ドルごときに躊躇はない(僕を含めてね)。

 

まぁ確かに…、99ドル程度なら2月くらいで取り戻せましたよ?

ただしそれは、僕のように2,000ドルを投じた場合です。投資額がそれより少なければ、当然、そのぶん時間はかかることになります。

さらに、僕が99ドルを2月あまりで取り戻せたのは、ビットコイン価格が当時うなぎ登りだったから

最初にも述べたとおり、僕がビットコインを投じたのは「1BTC=250,000円」の時。その後の仮想通貨の暴騰は皆さんよくご存知でしょう。だからすんなり取り戻せた。

実は、現時点では11万くらいは取り戻せてはいるんですよ。

今年はじめに、その時点で貯まっていた0.07BTCを「1BTC=1,500,000円」くらいのレートで売り飛ばしたからね。

しかしながら、もし今後ビットコイン相場が下がるとなれば、元をとるには、途方もない時間がかかることになります。

 

話を戻しましょうか。

というように、99ドル払ってアカウントをアップグレードさせてはじめて、ビットクラブでマイニング投資が行えるようになるわけですが、

そのマイニング投資には以下に示す4つのプランが用意されております。

 

マイニング・プール

プランは『マイニング・プール』と呼ばれておりまして、選べるプールは以下の4つ⤵︎

Pool 1・・・$500
Pool 2・・・$1,000
Pool 3・・・$2,000
Founder Pool・・・$3,500

ちなみに「Founder Pool」は上記「Pool 1」〜「Pool 3」のまとめ買いバージョンです。一口あたり上記の金額でプール選択し購入していく。購入した口数に応じて「マイニング報酬」が発生していく。これが「マイニング投資」です。

ここで更に注意点が2つ。

3.マイニング報酬は全額手に入るわけではなく、強制的にいくらかの割合でプールの再購入に充てられる

4.「報酬」が発生するのは購入後30日経過後。購入した次の日から貰えるわけではない。

 

「30日経過後」ってのが重要でありクソなところでありますが、ネット上の書き込みを見てると「配当が出ねーぞ」「ビットクラブは詐欺だ」などと文句たれてる人がいますが、

残念ながらビットクラブは詐欺ではありません。割の合わない投資を提供する単なるクサレ業者なだけ。

 

 

スポンサードリンク

「マイニング報酬は、新規購入後30日以降に支払います」⤴︎ ってまぁ一応キチンと英語で表記されてますからね。

とはいえ、この事実がわかるのが99ドル支払った後っていう時点で、詐欺といえば詐欺なのかもしれんな(笑)

 

さて、さきほど注意3「マイニング報酬は強制的にいくらかの割合でプールの再購入に充てられる」と述べましたが、再購入の割合は自由に選ぶことができます。

自由に選べるとはいっても最低割合は各プールに応じて定められています。

Pool 1・・・50%
Pool 2・・・40%
Pool 3・・・30%

※「Founder Pool」に関しては表記がないし買ってもないのでわかりません。

たとえば「Pool 1」を1口(500ドル)で買ったとしましょうか。

その場合、1口500ドル分に応じた「配当=報酬」が毎日発生することになりますが、その配当のうち、少なくとも半分は再購入に充てられます。残った半分が、マイニング報酬としてのこちらの取り分となる、ってなわけですね。

「Pool 2」ですと配当のうち最低40%、「Pool 3」だと最低30%が強制的に再購入に充てられ、残ったのが取り分として貯まっていくというわけです。

これは、僕の「Pool 1」における購入履歴です⤵︎

 

2017年7月4日と6日に、「Pool 1」を1口ずつ計2口購入しているのがわかるでしょう。

3行目以下は、50%再購入に充てられた口数の履歴です。再購入に充てられるということは、それらがさらに「マイニング報酬」を生み出すということになります。

つまり、親機の再購入分から子機が生まれ、やがては親機・子機両方がダブルでマイニングし始める、というわけですね。

金が金を生む

かのような嬉しい錯覚に陥る方もいるでしょうが、もちろん、ここにも大きな落とし穴があります。

 

マイニング報酬

次に、こちらをご覧ください⤵︎

 

これは、僕が受け取った「マイニング報酬」の履歴です。直近(2018年2月18日)における報酬は4つ。

A  0.00001106BTC
B  0.00002359BTC
C  0.00010784BTC
D  0.00008987BTC
 

まず、Cは「Pool 2(1,000ドル)」1口から発生したマイニング報酬。

Dは「Pool 1(500ドル)」2口から発生したマイニング報酬。

そしてAは、Cつまり「Pool 2」の40%を再購入した子機から発生したマイニング報酬。

Bは、Dつまり「Pool 1」2口分の子機から発生したマイニング報酬。

なんてクソ細かい話はおいといて、

とりあえず2018年2月8日に得たマイニング報酬は、

合計 0.00023236BTC

現在のビットコインレートを1BTC=950,000円とすれば、2月8日のマイニング報酬は220円になります。

 

たったの220円

 

次に、「Pool 1」と「Pool 2」全てから「報酬」が発生し始めた、2017年9月6日当時のマイニング報酬を見てください。

E  0.00064840

F  0.00050679

 

両親機とも稼働して間もないので、子機はまだ発生しておりません。

発生したマイニング報酬は合計 0.00115519BTC。

現在のレート1BTC=950,000円で計算すると、

 

1,097円

 

なんと、子機が稼働してないにもかかわらず、半年前のほうが配当が多いというね!

 

そうです。

 

ビットクラブの「マイニング報酬」は日に日に減っていくのであります。

 

マイニング報酬が減っていく理由

これは一体どういうことだ?

マイニング報酬が減る理由はなんなんだ?

ネットの書き込みを見る限りにおいては、「参加者数が増えてるから、配当が薄まっているのだろう」「参加者が増えてる以上、分け前が減るのは当然だ」などの意見が散見されますが、

 

んなわけあるかい

 

上記のハッシュレート分布図でも示したように、参加者が増えてるなら資金が潤沢になり、結果もっとマイニングシェア食ってるはずだろ。

それ以前に、減配率がどことなく一定の割合に見える気がする。

ちなみに、この減配には規則性があるのではないか?と勘ぐった僕は、

自身の報酬履歴を過去1カ月にさかのぼり、減配率などをはじいてみました。⤵︎

 

とまぁ規則性こそなかったものの、平均0.3%の割合で毎日減配されていることがわかりました。

これが恣意的かどうかはわからない。

わからないけども、マイニングの世界シェアが半年前の12%から現在0.8%まで萎んでいる現状を鑑みれば、

減配しなきゃやっていけないビットクラブ側の「苦しむ姿」なんてのが浮かび上がってくるのです。

 

マイニング事業がいずれ確実に破綻する理由

ビットコインのマイニング収益は「電気代」と密接にリンクしているのは有名な話ですが、ここで、マイニング業者の儲けの構図ってものを、改めて簡単に説明しておきましょう。

まず、マイニング業者の収益とは、

「発掘したビットコイン」−「電気代」=「収益」 

となっております。

電気代と聞くと「大したことないじゃん」などと軽く考える人もいるでしょうが、ビットコイン採掘にくう電気量は莫大です。一般家庭レベルに毛が生えた程度などと考えてはいけない。

ビットコインを採掘するには、もはや個人レベルでは無理だといわれています。

ビットコインを新たに採掘=手に入れるには、バカでかいスーパーコンピュータをフル稼働させ続けるほどの「組織」でなければ、到底不可能であると。

しかもマイニング業界は年々熾烈化してきており、常に最新鋭のマイニング用スパコンを取り揃えなければ、ライバル社を抑えて採掘することはできない、ともいわれてます。

当然ながら、そうしたスパコンをフル稼働させ続けるには、莫大な電気量はおろか、莫大な設備投資までもが降りかかってくる。

マイニング事業とは、そういった「莫大なコスト」以上のビットコインを如何に手に入れるかの戦いなのであります。マイニング企業の拠点がアイスランドや中国にあるのは、電気代=コストを抑えるためです。

※ちなみに中国は仮想通貨のマイニング企業を一掃しつつありますね

 

仮想通貨は仕組み的にアウト

そもそものハナシ、ビットコインとは、4年ごとに新たに採掘される量が半減していくようプログラムされた通貨であります。

新たなビットコインは、一番早く計算を終わらせた者が全てを持っていくという仕組みです。

採掘量が減るということはつまり、今後、マイニング競争がますます熾烈化していくということを意味しています。

しかもビットコインの取引量が増えれば、当然ながら、そのぶん計算量は増えていくわけで、計算量が増えるということは、当然、電気代がこれまで以上にかかることになる。

その上「採掘の総量」がどんどん半減していくとなれば、得られるマイニング報酬が右肩下がりになるのは、もはや目に見えているわけです。

 

以上の理由から、マイニング事業は持続可能でないと、僕は確信しています。

「ビットクラブ」がクソなのは疑いようのない事実です。

だからといって他のマイナーに乗り換えるというのも、僕は決してオススメしません。

 

関連記事

  1. 投資

    ヒラリー・クリントン候補は病気なのか?

    アメリカ大統領選挙が近づいている。…

  2. 投資

    マクドナルド(NYSE : MCD)30株購入

    こんにちは、ブロガーの伴だ。&nb…

  3. 投資

    衰退しゆく『極東の島国』で経済サバイバルを生き抜く方法

    以前から僕は「お金は円資産以外に振り分けろ」と一貫…

  4. 投資

    エクソンモービルのスーパーパワー

    石油は人類にとってのドラッグに等しい。麻薬常習者は、何度も更生施設…

  5. 仮想通貨

    保守的な投資家がついに仮想通貨(ビットコイン)への投資に言及する

    ビットコインはじめ、仮想通貨界隈が盛り上がってます…

  6. 個別銘柄分析

    ゼネラル・ミルズ(GIS)は株価低迷中だがシリアルは最高に美味かった

    牛乳かけるだけでさっとすませられるシリアルって、忙しい朝には最適の食事…

プロフィール

 

 

管理人の伴です。
 

 

公務員でありながら公務員が嫌いな完全社会不適合者。

 

ワーキングプア脱出のため、アレコレ考え実践しています。守備範囲は主に株式投資・経済・社畜論。

 

若干貧しく育ったためか貧困問題にはやたらと敏感。コンプレックスの裏返しか。

 
雑学王を自称してます。
 

【好きなもの】
アップル製品、マクドナルド、ドリップコーヒー、クレジットカード、自慢の腕時計、自慢の革靴。

 

【嫌いなもの】
公務員、クソ上司、クソ真面目な人。

 

 

詳しいプロフィールはこちら

 

 

 

友だち追加

PAGE TOP