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同和地区から離れる時|愛着ありすぎて「引越しブルー」に陥りそうだ

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人は本質的に変化を嫌うようにできている。

当然の如く在ったものが突然消え去った。その際に感じるストレスは凄まじい。

それがたとえ自ら望んだ変化であっても、いざ環境が変わるとなれば人は過剰なストレスを抱えるものである。

もっとも、変わる前は「変わること」への期待や喜びで一杯かもしれない。

が、それはあくまでも変化する前の慣れた環境にあってのこと。いざ環境が変われば、ほとんどの人は期待や希望よりも不安や動揺のほうが勝っていく。

考えてみれば、「生活の大部分を占めていたもの」が目の前から消えるというのは、とても大変なことだ。

嫌な思い出はもちろん大切な思い出までもが全てがリセットされるということだから。

心機一転すれば良いと人は簡単にいうが、

「心機一転」できるのは、ベースとなる環境が変わらないのが前提である。環境そのものが180°変わった中で「心機一転」できる人は少ない。多くの人は不安に苛まれるだけだ。

レガシーを甘く見てはいけない。変化した際にまずあなたを苦しめるのは「思い出」だ。

特に苦しいのは、「仕事が変わる時」と「住まいが変わる時」だ。

 

引越しブルー

僕の場合ではあるが、住み慣れた土地から引っ越すには要注意が必要になる。

以前、「同和地区のど真ん中で8年暮らす僕が、部落の現実を伝えたい」でも述べたとおり、我が家が同和地区に住んで約8年が経過した。

風評はどうあれ、とても住みよい町である。この町から去るなど想像することもなかった。

 

ところがだ、

 

来年あたりに引っ越す可能性が濃厚になってきた。

ヨメの意向だ。

子供が小学校に上がるタイミングで引っ越すのが、以前からのヨメの言い分である。家やマンションを買うなら、資産価値のある場所で家を買いたいと。

この同和地区であれば家は安く建つが、問題は、その家を手放さなければならなくなった時だ。売るに売れず不良債権化するのは目に見えている。

であれば、もっと需要のある他の場所で中古マンションでも買ったほうがいいよねと。

もっともな意見である。

ヨメの言い分は正しく、これに対する反論の余地はない。

でも、僕は正直この土地から離れられる自信がないのである。これは理屈ではなく感情面の問題だ。感情は厄介だ。

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空気の良い閑静な住宅街、且つ生活インフラも抜群だ。春には夜桜が咲き乱れ、秋には一面が紅葉と化すなど自然も豊富。

おまけに近隣住民も皆親切で優しいと、これほど住みやすい土地がほかにあろうか?

子供とよく遊んだ保育園に公園。もはや常連と化しているカフェに、仕事帰りによく立ち寄る銭湯などなど、

離れるには心地よい思い出が詰まりすぎた。

本日参加する秋祭りにしてもそう。こうした毎年恒例の行事や住環境の一つ一つが、今や僕のライフスタイルである。

これが全てリセットされるとなれば、「引越しブルー」に陥るのは目に見えている。

新しい環境に移ったとして、慣れるには長くて3ヶ月はかかるだろう。それまでは思い出と恋しさの波状攻撃に苦しめられるに違いない。

間違いなく、そうなる。

 

直感に逆らうとロクなことがない

ヨメにも名残惜しさはあるみたいで、

保育園の役員に5年間も積極的に携わり、園の運営や町の行事に人一倍貢献してきたのは、設立以来ヨメをおいて他にはいないらしい。

ヨメからすれば、保育園はおろか町全体に思い入れがあるのは当然のことである。

もはや親友と化したママ友も多く、彼女たちと離れるのは寂しいとも言っている。

子供にしても仲の良い園児は多い。あの子らと離れてブルーにならないだろうか。性格は僕に似てるので、引越しに対する耐性は弱いと思われる。

それら全てを飲み込んでまで「去る」ことを決意したヨメ。感情よりも論理を優先してるのは、家族全体のことを思ってのことだろう。

たしかに、今のままだと子供の学力面の心配もある。(同和地区内の学区は総じて学力が低い)

学力面に関しては、僕自らが教えるとか塾に通わせるなど方法は色々用意してるが、女性は現実的だ。

最初から学力の高い学区に引っ越せやと。

たしかにそのとおりだ。

が、なにも奈良県から出て行くことはなかろうとも思う。奈良県は総じて学力が高いので、引っ越すなら隣町で十分だろと。

「この近辺に住み続けたほうが、家族全体の幸福度は高い」というのが僕の直感だ。

特に住む場所に関しては、論理で決めるべきではない。直感こそがなにより大事だと思っている。

直感に逆らってはロクなことにはならないのは、これまでの人生経験でよくわかっている。

来年はどうなることやら。

 

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