『ハクソー・リッジ』という映画を見ました。
今日は「#ビデオの日」
是非、ご自宅でもお楽しみ下さい!#ハクソー・リッジ pic.twitter.com/4a24PI5orp
— 映画『ハクソー・リッジ』公式 (@hacksawridgeJP) 2017年11月3日
地獄ともいわれた沖縄戦を描いたものですが、これがまたえらく印象に残る内容でした。
特に印象的だったのが、敵の日本兵。
超怖いんですよ
たとえ「戦艦」から砲撃されようが一切怯むことなくこっちに向かってくるとか、かなりクレイジーに描かれてます。銃乱射しても足止めにならんとか相当狂ってる。
見始め当初は、人の先祖を『ドーン・オブ・ザ・デッド』みたいに描くのはいかがなものかと思ったんですけど、そのうちに「まぁ、実際こんな感じだったのかもな」と妙に納得もしてしまいました。否定はできないよね。
「日本人がヤバいのは、あくまで昔のハナシだろ」って、鼻であしらう人が多いんですけど、
いやいやいや、とんでもない。
太平洋戦争当時のあのクレイジーなメンタリティは、現代の日本人にも脈々と・確実に受け継がれているのであります。
『ハクソー・リッジ』とは?
最初に断っておきますが、この映画はホラーではありません。コンセプトはあくまで、
ひ弱で足手まといだった「ドス2等兵」が、銃弾が雨あられのように飛び交う中、危険を顧みず最後の最後まで同胞を救出し続ける。
という、圧倒的なまでの『無償の献身』にあります。愛です愛。
「意志の力は、人をここまで偉大にするのか!」を描ききった感動の傑作といえるでしょう。
うん、感動した。
確かに感動はしたんだけれども、正直な感想としては、
『敵=日本兵』のクレイジーっぷりが、あまりにも凄まじすぎて、『無償の献身で観客を感動の渦に巻く』という本来のコンセプトを食ってるんじゃないか?と。
感動とドン引きが同時に襲ってくるという、えらく困惑させられる内容でした。
見終わったあと、「メル・ギブソン監督、やるねえ!」と僕が拍手したのは、この映画のコンセプトとはかなりかけ離れた意味での賞賛だったと思います。
今だに日本社会に蔓延る「神風特攻隊」の精神
「ブラック企業が増えたのは何故だ⁉️」
って疑問をもつ人は多いし、ブラック企業撲滅をうたう人も多いけど、
そもそも日本って国は、
『神風特攻隊』とか『回天』なんていう超ブラックな風土が昔からあったからね。
今じゃ変に神格化されてるけど、普通に考えたら相当狂ってますよ。
— 伴 (@patoriot82) 2018年1月24日
『神風特攻隊』みたいな人って、今だに普通にいるんですよ。
特に就活中の学生さんは、ここんところを肝に命じておいたほうがいい。
「事実は小説よりも奇なり」といいましょうか、寿命を縮めてまで仕事に邁進するとかマンガみたいな人って、この日本社会には普通に生息しています。
しかも、そういう滅私奉公的な価値観が歓迎される風潮も、この日本社会には今だに普通にある。
学生さんはブラック企業への就職を何より恐れてるみたいだけど、
そもそも、ブラックな組織が減らない原因は何なのか?考えたことありますか?
長時間労働?
サービス残業?
給料が増えない?
半端ないパワハラ?
まぁこれらはブラック職場には当たり前にあるものですが、それが直接的な原因かといえばそうではありません。それらはあくまで、二次的に発生する副産物に過ぎない。
社会がブラック化する本質的な原因ってのは、ブラック環境をものともせず、死をも厭わず働きまくる「神風特攻隊」な人たちがたくさんいるからなんですよ。
そういう人たちが蔓延っているからこそ、いつまでたっても日本の労働環境は良くならないのです。
つまりこの手の輩を排除しない限りは、絶対に、日本社会のブラック化は止められないということです。
特攻精神旺盛な人たちは往々にして、己の価値観を押し付けたがるものです。染まらない奴はどんな手を使ってでも徹底的に平伏させようとする。
大戦当時の「この非国民め!」ってのは、言葉を変えた形で現代にも普通に残っています。
はぁ?今時そんな奴いないだろ?と思うかもしれない。でもね、
いるんだよ実際。
ブラック組織に長年しがみつく僕が言うんだから間違いない。
僕の以前の勤務先の上司なんて、まるで「神風特攻隊」を体現したかのようなクソ野郎でした。
彼が得意の「精神論」をまくしたててた最中、そのあまりの支離滅裂ぶりに、なんと天を仰ぎながら「ため息」しちゃったオレ!
その後なんと2年間にもわたり、彼と彼の信者どもによる残忍なまでの精神攻撃が続いたという。
かなり壮絶な勤務環境でしたが、僕はメンタルが強くて優秀なので難なくやり過ごせたけども、ありゃ常人なら数ヶ月で病むレベルだ。
「ハクソー・リッジ」に出てくる日本軍のクレイジーな指揮官。
それに忠実に従う凶猛なグールども。
彼らは、今の日本社会に普通に存在しています。
「ブラック化した社会」なんてのは、何もここ最近流行りだしたのではなく、遥か昔、国民全てが軍国主義に洗脳されていた太平洋戦争の頃から根付いた『名残』であり、もはや我が国の『伝統』なのであります。
文化庁は、こういったブラック文化や社畜文化を、我が国独自の『無形文化財』として世界に積極的に発信すべきだ。
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「ハラキリ」で逃げるのは良くない
米軍のタフな攻撃により、ついには「ハクソー・リッジ」つまり沖縄の「前田高地」は陥落します。
陥落寸前の際、日本軍の指揮官(三浦日出四郎中佐)が最後にとった行動が、
ハラキリ
お約束ですね。※中佐が実際に腹を切ったかどうかは知りません
潔く腹を切ることが天皇陛下や亡き兵士たちに捧げられる最大限の誠意であり、なにより、生きて恥を晒さぬという「滅びの美学」なのであります。
いやいや、
生きて責任取ろうぜ!?な!?
都合が悪くなると、すーぐ腹切ってオサラバしようとしやがる。
お前の『死』なんて1円の価値も生まないんだから、生きて何かやれよ。
この『ハクソー・リッジ』は、残念ながら有料動画サービスのサービス範囲内では見ることができません。(U-NEXTでは見れるのかな?)近所のゲオにも無かったので、仕方なしにdTVでレンタル(400円)しました。
かなり迫力のある映画なので、見る際はスマホではなくテレビで見ましょう。
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