陰謀論に妙な説得力がある理由。デマを真実と信じ込ませるテクニックを解説。

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Sさんと飲み交わすことが毎年の恒例行事だ。Sさんは僕が気が許せる数少ない親友の1人で、年の暮れには必ずご一緒させていただいている。

 

Sさんは前職場の先輩で、僕よりも一回り年上。強い眼力に特徴がある。政治・経済分野への造詣が深く、それ関連のトーク力は相当なものだ。とにかく会話に飽きない。一介のサラリーマンとは思えないほど強烈な個性を放っている。

 

彼のプレゼン力や説得力の源泉は一体どこに?それをずっと考えてきた。今回はSさんを題材として、説得力のある人の特徴を徹底的に解析したい。

 

 

S先輩は陰謀論者

S先輩は大の陰謀論者だ。頭の中はとにかく陰謀論一色、悪い出来事の裏には必ずフリーメイソンやイルミナティがいると信じ込んでいる。

 

たとえば、9.11はアメリカの自作自演だとか、アポロ11号の月面着陸はウソだとか、世界は300人の権力者が動かしている等々あの胡散臭いやつ。ああいうのを本気で信じてる。ハッキリ言ってイタイ人だ。当然、前職場でも嫌われてて総スカン状態だ。仲いいのは僕だけ。

 

でも、嫌われたくらいで怖気付くSさんではない。控えるどころか、ますます陰謀論に磨きをかけた。バカにされたのがよほど悔しかったのだろう。その後のSさんは、どうすれば人の心を掴めるか説得力をもたせられるか、この2点を徹底的に研究し実践する。

 

今となってはトーク力は格段に進化しており、Twitterフォロワーは1万超えで、コアなファンも多いらしい。よくぞ練り上げたものだ。

 

陰謀論者のもつ妙な説得力は何か?

Sさんに限らず、著名な陰謀論者は相手に信じ込ませるのが実に上手だ。どんなトンデモ論だろうが真実味を帯びさせる。彼らが長けているのは、この点だ。

 

では、陰謀論者の説得力は一体どこからくるのか?分析してみた。

 

キャッチ力

話のとっかかりは極めて重要だ。相手を引き込むには第一印象が全てといってもいい。相手を立ち止まらせる何かがなければ、その後の成果にも結びつけにくい。成功するか否かは、まさに最初にかかっている。

 

ストリートライブなどまさにそうで、よほど印象的なものがなければ客は素通りする。集客力を上げるにはサビが良いだけでは不十分だ。歌声や雰囲気全体で人を惹きつけなければならない。

 

陰謀論者が引き込む手口も同様で、まずは相手を驚かせる。たとえば6年前のSさんの持論。

2012年以降は、橋を渡るには命をかけろ。瀬戸大橋やしまなみ海峡大橋にはどデカイ水爆が埋め込まれている。

世界同時多発テロの一環だ。

2012年中いずれかの時点で、間違いなく一斉爆発が起こる

とっかかりから常識を叩き壊している。キチガイとはわかっていても、その後の話が聴きたくなる。常識や価値観を否定されると人は無関心ではいられないのだ。

 

利害関係を明確にする

利害関係を明確化することで、話に説得力をもたせることができる。最終的に得するのは誰なのかを示すことで、話は真実味を帯びていく。「人は所詮金に支配される」と誰しもが心の奥底で思っているので、ここを突くと相手の賛同を得ることができる。ここが陰謀論者の真骨頂だ。

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たとえば、9.11アメリカ同時多発テロ。陰謀論者の大好物だ。彼らの中では黒幕はアメリカ政府となっている。真相はアメリカの自作自演というわけだ。その論理はこうなる。

戦争こそが最も儲かる手段だが、戦争を起こすには大義名分がいる。凶悪な大規模テロでも起こってくれれば、国民はおろか世界の世論を味方につけられるので、宣戦布告が容易になる。

テロリストにうってつけは、イスラム原理主義者たちだろう。湾岸戦争以来アメリカに恨みを持っているからだ。

しかも、アフガンやイラクが相手となれば、石油利権も手に入るかもしれない。

「9.11同時多発テロがアメリカの自作自演説」に妙な説得力を感じるのは、利害関係が明確に述べられてるからだ。

 

論理的に破綻させない

持論を述べるには根拠が必要だ。根拠が弱ければ説得力をもたせにくい。寝言と一緒だ。

 

陰謀論者の共通点としては、とにかく話が理路整然としている点にある。つけ入る隙がないほど話に破綻がない。説得力があるのも当然だ。

 

どんな無茶苦茶な話でも、理路整然と説明されれば人は簡単に信用してしまうのだ。

 

本質をつく

陰謀論者は、しばしば本質を突く。だから侮れない。

 

Sさんはじめ陰謀論者は、真実は作られていると言う。確かにその通りだ。この世の価値観なんてものは、信じさせたほうが得する人々によって作られたものだ。人の行動は暗示や催眠によって左右される部分が多いので、ついつい目の前の価値観を無意識に受け入れる。それが常識と化していく。

 

公務員だろうがホームレスだろうが、僕らは、誰かが作った世界で与えられた役割を演じてるだけだ。あくまで、誰かの手のひらの上で踊ってるに過ぎないのだ。そう考えれば、世界は陰謀で動いていると言えなくもない。陰謀が無いなどという方が、普通に考えればあり得ない。

 

陰謀論はこの本質から脱線しないよう、非常によく練られている。だから説得力があるのだ。

 

説得力をもたせるには言い切るのが重要

断定してしまう。説得する上ではとても大事だ。とにかく言い切るのだ。ウソか真実かは関係ない。たとえ正しくとも、断定しなければ説得力はでない。

 

「あくまで、私の意見ですが…」

「…と、こういう考え方もあります。」

「…と思う。」

 

こういうの日本人はよく使うだろう。反対意見者を刺激しないようトーンを落としているのだろうが、説得する上では効果はゼロだ。他人を気遣った物言いほど弱いものはないからだ。

 

相手に納得させるには断言しなければならない。断言するのは誰かを傷つけることにもなるだろうし、勇気がいるだろう。でも傷つけることを恐れてては、相手を説得するのは無理だ。

 

陰謀論者は、このあたりをよく自覚してるようで、明らかなガセネタでも構わず言い切る。

 

まとめ

以上、陰謀論者がなぜ説得力、というか洗脳力があるのかを書いてみた。書くのは簡単だが、実践するとなればなかなかに難しい。

 

僕も人を説得するのはあまり得意ではないので、その難しさはよくわかる。

 

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プロフィール


管理人の伴です。

公務員でありながら公務員をこよなく嫌う社会不適合者。

ワーキングプア脱出のため、アレコレ考え実践しており、守備範囲は主に株式投資はじめお金に関すること。

若干貧しく育ったためか貧困問題にはやたらと敏感。コンプレックスの裏返しか。

【好きなもの】
MacBook、マクドナルド、コーヒー、カレー、自慢の腕時計、自慢のリーガルシューズ。

【嫌いなもの】
公務員、ヤンキー、スタバに来るうるさいオバはん。

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