
「メンター」という言葉を最近よく目にする。
「メンター」なんて言葉は日常会話で使われることはほとんどない。耳にすることもほとんどないはずだ。
日常ではほとんど使われることのない「メンター」という言葉だが、ネット上では案外よく見かけたりするのだ。ネットサーフィンや多くの方のブログを読んでいると、この言葉を目にする機会は意外にも多い。
そもそも、
メンターって一体なんだ?
このブログを読み、初めてメンターという言葉を知った方もいるだろう。
なんとなく想像はついてたけど改めて考えてみるとハッキリとした意味はわからない、なんて方もいるだろう。
今回は、メンターという存在について私なりの考えを書いてみたい。
メンターとは何だろうか?
メンターとは、超簡単にわかりやすく言えば師匠のことだ。広義では師匠。が、ただの師匠ではない。
師匠という一括りで言ってしまえば、仕事を教えてくれた先輩社員や習い事の先生なども師匠ということになってしまう。それらがメンターになのかというと、それは違う。
先輩や教師は単なる「何かを教えてくれる人」であって、決してメンターではない。
メンターももちろん何かを教えてくれる存在ではあるのだが、最も違うのは教える内容と影響力の強さだ。
メンターとは、
気づきを与えてくれる存在だ。
これまで頭に思い浮かぶことすらなかった、全く新しい価値観や考え方を気づかせてくれる存在。気づきを与えることで、相手の生き方や価値観に多大なる影響を与える存在、こういった存在こそがまさにメンターというわけだ。
私たちがメンターとする存在は、当然私たちよりも賢くユニークな存在でなければならない。口先だけでなく行動力にも優れており、キチンとした実績を積み上げ、それが絶大な信用となっている。
メンターとは、あなたにとって理想の姿ともいうべき存在なのだ。
あなたにはメンターと呼べる存在がいるか?
メンターという存在が、私たちにとって如何に重要かわかってくれたはずた。
しかしそうは言っても、回りを見渡してみて、果たしてそんな凄い奴が都合よくいるもんだろうか?
もしいるというのであれば、それは凄い幸運だ。自分のメンターとして精一杯学べばいい。その幸運を神にでも感謝すべきだ。
しかし、ほとんどの人は、周囲にそんな凄い奴はいないだろう。悲しいことに、私たちサラリーマンのような凡庸な存在の周りには、同種の凡庸な人間しか集まらないからだ。
凄い奴は基本的に凄い世界にしかいない。都合よく凡庸な世界に降りてきて、わざわざ私たちのメンターになってくれる、なんてことはまずない。
私たちが凄い奴と出会うためには、私たち自身が凄い存在にならなければならない。おそらくそれ以外に方法はない。
いやでも、いきなり凄い存在になんかなれるわけがない。じゃあ、どうすればいいのか?
少々話が脱線するが、「ロールモデル」という言葉を紹介しよう。
ロールモデルの定義とは、「その行動自体が学習され模倣されるにふさわしい人」
必要とされる要素は、自分よりも高い能力・本質を見抜く力・合理性・リーダーシップ・説得力・影響力。
ロールモデルとはこれら全てを兼ね備えた人物、ということだ。
上記はあくまで私にとってのロールモデルなんだが、もっと簡単に言えば「◯◯のようになりたい」と憧れる人物こそが、あなたにとってのロールモデルだ。
ロールモデルとすべき存在が見つかったのであれば、その人の言動やモノの考え方を徹底的に分析して学習し、自分のモノとするべきだ。そうすることで、憧れの存在に一歩でも二歩でも近づくことができる。模倣と学習をつづけることで、やがてはそのロールモデルを超えることができるかもしれない。
このロールモデルとメンターは同じなんだ。
いきなりメンターを見つけろというと難しく感じるだろうが、憧れているロールモデルならば、誰か一人くらいはいるだろう?
それに、メンターとする対象は別に周囲にいる必要はないし、知り合いである必要もない。
その人が発信するコンテンツが自分にとって学びになるのであれば、知り合いでなくとも十分にあなたのメンターだと言える。
これからの時代、メンターという存在は益々重要となるだろう。
私たちを取り巻く環境はどんどん変わっているんだ。これまでは正しいと思われていた価値観が、次々と古臭くどうでもいい過去の遺物へと変えられている。
この価値観の溢れる時代の中で、私たちは人生という旅を続けなければならない。
信用できる羅針盤を持っているか否かで、私たちの旅の良し悪しが決まってしまう。
その羅針盤こそが、メンターという存在だ。
自分の能力と経験のみを頼りに人生を成功させることはできない。天才ならばそれも可能だろうが、これを読んでるあなたは天才ではないはずだ。もちろん私にも才能なんてカケラも無い。
人生を成功させようと思えば、必ずや、メンターという理想とする先駆者の教えが必要になってくるのだ。
もちろん私にもメンターはいる。株式投資に関するメンターもいるし、日々気づきを与えてくれるメンターもいる。
あなたにとって、メンターという存在はいるだろうか?
もしいないのならば、今からでも遅くはない。「気づき」を与えてくれる存在を見つけたほうがいい。