コミュニティというものは「閉鎖的」であればあるほど腐敗していくのは、皆さんすでにご存知のことと思う。
「閉鎖的」というのは「風通しが悪い」のが原因であり、組織の風通しが悪くなるのは全て「変化が生まれない」ことに起因している。
変化が生まれない理由としては、「人の入れ替わりが無いから」の一点のみにあると言っても過言ではないでしょう。
人が変わらないがゆえに組織や制度の違和感や「常識とのズレ」に誰も気づけないわけです。
まぁ、たとえ気づいたにしても、官公庁というものは自由闊達にものを言える雰囲気ではありませんけどね。
しかも、そうした場の空気や同調圧力に抗えるほどのメンタルの持ち主となれば、そうそういるものではありません。
結果、『改革の精神』が生まれない。
「そうならないために、組織には人事異動ってのがあるのでは?」
と言う人もいるのだろうけど、そもそも組織内の人事異動なんてのは「単なる歯車の交換作業」にすぎないのですよ。同じ価値観の人間同士を入れ替えたところで、それにいかほどの意味があるのかと。
枝葉レベルでは多少マシになったとしても、所詮はその場しのぎの小手先処置です。内臓疾患にバンソーコーで対処するように、人事異動ごときの取り繕いでは、肝心の『幹部分』の壊死を止めることはできないのであります。
「人的な遮断」が長期にわたるほどに、『壊死』は内側から広がり続けます。当然、組織の運営に綻びが出始め、徐々に機能不全に陥っていく。
行きつく先は「心肺停止」。
組織が死んでいくということは、そこにしがみつく職員をも同時に『壊死』させることになるのです。
そうなる前に治療するのが普通の組織ですが、驚くべきことに、世の中には、心肺停止してることにも気づかず「ゾンビ化」したまま奮闘する組織があります。そう、
これは公務員のハナシである。
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さらなる実情
職員までをも『壊死』させるほどの状況と述べましたが、もちろん、中には何食わぬ顔で幸せに生きてる公務員もいることでしょう。
彼らは言う。
「公務員ほどホワイトな仕事はありません」
「安定した収入があれば、多少の苦痛は我慢できる。」
真に受けてはいけない。彼らは大きな思い違いをしているのだから。
彼らが幸せでいられるのは、あくまでも単にラッキー(配属先がホワイト)であるか、或いは「職務を遂行できるだけの能力が欠落している」と判断されているからなのです。
公務員組織では、仕事を回せない輩に仕事が任せられることはありません。
ラッキー(配属先がホワイト)であれば、それはそれで結構なことだ。しかしながら、もし後者であれば、諸手をあげて喜ぶのは非常に浅はか。
彼らがホワイトでいられるのは、あくまで、彼らを陰ながら支えるブラック集団があるからなのです。単に仕事を振られてないから、イージーモードでいられるだけ。
彼らの本来請け負うべき仕事は、滞りなく遂行できる優秀な人たち、あるいは優秀でなくとも「死んでもやり遂げる!」という神風特攻隊のような人たちのところに集積されているのです。
仕事が任されないなら、スペック低めの僕には最適だ。
と考えるのは「甘すぎ」といわざるを得ない。
危険察知能力が無いとでもいいましょうか、組織においては極めて不利な状況にあることを認識すべきでしょう。
ブラック組織では、「仕事が振られないから万事OK」では済まないのです。仕事を任されないかわりに、その後は想像を超えたパワハラ地獄があなたを待ち受けているのです。
「自分の力を試したい」だなんて人には合ってるかもしれない。六道輪廻が嫌でもあなたを精神的に追い込んでくれる。
前提として忘れてはならないのは、たとえ自分の力を試せたとしても、身についたスキルは公務員の中でしか使い物にならないということ。嫌になり辞めた瞬間、あなたはただの「老いた新卒」と化すのです。
落ちこぼれと戦闘民族
ブラック公務員組織で気をつけるべきポイントは以下の2つ。
1.プライドと闘魂にまみれた神風特攻隊
2.彼らによる壮絶な差別とパワハラ
ここでいう神風特攻隊員(のような人たち)とは、組織に対して絶対の忠誠を誓っており、組織のためなら家庭はおろか自分の命すらも一切顧みることなく職務に邁進する人たちのことです。
自分で勝手にやるだけならまだしも、無神経な彼らは、その旺盛すぎる忠義心を周囲の人間すべてにも強要してくる。
『サイコパス』と聞いても、普通の人にはピンとこないでしょう。特に社会経験の乏しい方は、まるで遠い国の異人のようにしか感じられないかもしれない。
しかしながら、いざブラック組織に入れば『サイコパス』には普通に出会えます。
神風特攻隊員(のような人たち)は『悪質なサイコパス』である可能性が極めて高いということは、事前知識として覚えておくべきでしょう。
ちなみに『サイコパス』について詳しく知りたければ、究極の一冊はコレね⤵︎
神風特攻隊員(のような人たち)には知性がありません。
知性がないかわりに、承認欲求を満たすことにかけては、彼らは人一倍貪欲です。己の優生を信じて疑わない彼らの関心は、組織から己の存在価値を認めさせること、この一点のみ。
それ以外のことにはまるで無関心。どういうことかというと、彼らには人間性が欠落しているということです。
仕事面で彼らを頼るというのは、彼らをつけあがらせる以外の何物でもなく、「同じ価値観を共有できない人」を攻撃するための大義名分を与えるに等しい行為だといえるでしょう。
必ずや悲劇が生まれる。
優越感を得た彼らは、「滅私奉公」という正義を振りかざしながら、激しい同調圧力を加えてくることでしょう。最初の標的となるのは間違いなく、ホワイト環境にある「落ちこぼれ」です。
彼らの攻撃は時間が経つごとにエスカレートし、やがては「パワハラ」「差別」「イジメ」といった精神攻撃がナパーム弾のごとく「落ちこぼれ」たちに撃ち込まれ、彼らを焼き尽くす。
俗に言う組織の『ブラック化』とは、こうして始まるわけです。
オトナのイジメは殺人レベルです。
もしあなたが就活中の学生さんなら、「日本社会は性善説では動いていない」ということを、まずはしっかりと認識すべだ。
この手の悲劇をなくすには、一人当たりの仕事量を減らすしかありません。そのためには、仕事を完全システム化することです。あわせてガラパコス化した制度を見直し、無駄を省き、業務を極限までシンプルにする。
しかも少子化の進む日本においては、今後ますます若い人材が減っていく。この現状を鑑みれば、なおさら、こうした改革は急務のはずです。
しかしながら、冒頭でも述べたとおり、いかんせん公務員は改革精神がゼロ。抜本的な改革には激しく抵抗するため、改善は期待できない。挙げ句の果てには、
人手不足は言い訳にならん!
などと、わけのわからない根性論をふりかざし開き直る始末。
結果、神風特攻隊を喜ばせ、彼らの「落ちこぼれ」への攻撃を助長させることになるのです。
神風特攻隊と優秀な人材群
ブラック部署においては、基本的に「落ちこぼれ」は神風特攻隊員(のような人たち)によって淘汰されてしまいます。
特攻隊は強烈です。彼らの「歪んだ正義」をはね返すだけの才覚があればいいけど、「落ちこぼれ」は所詮「落ちこぼれ」。落ちこぼれに抗えるだけの才覚はありません。
とはいえ、いくら「落ちこぼれ」でも彼らが淘汰されても問題はないのか?といえば、それは違います。
彼らが潰されれば、当然ながら潰された人たちのぶんの仕事が100%、残された者に還流する。
神風特攻隊員(のような人たち)がいくらタフとはいえ、 抱えられる業務量には限りがあります。潰した人間のぶんまで仕事を請け負わされては正直たまらない。
これを自業自得だとは決して思わないのが、神風特攻隊員(のような人たち)であります。
そこで、たまりかねた特攻隊員たちが次に目をつけるのが、公務員最後の聖域たる、
「真に優秀な人材群」
彼らは「持ち前のサイコパス性」を、今度は、「組織の至宝」ともいうべき優秀な人材群に叩きつけはじめる。
公務員にも「誤算」というものがあるのであれば、最大の誤算が生じるのはここからです。
優秀な人たちは「優秀」であるがゆえに、潰されることはありません。潰されないかわりに、相手を見限るのが早く、フェードアウトも極めて素早い。
「沈む泥舟」と判断すれば、彼らは迷わず「去る」ことを選択する。そこには一片のためらいも容赦もありません。
僕が敬愛してやまない諸先輩方は、みんなこうして去っていった。
結果的に組織に残されるのは、神風特攻隊員のような2流のカスと仕事のできない「落ちこぼれ」。
そうして、組織はますます回らなくなりどんどん疲弊していく。
というように公務員組織というのは、こうした愚行を年がら年中繰り返しています。
にもかかわらず、組織側はいまだ抜本的な制度改革に着手しようとしない。空いた穴は新規採用で埋めようとしている。
今後は採用枠も増えるだろうし合格へのハードルも下がると思われるので、覚悟のある方は挑戦してみるのもいいでしょう。
PS.あくまでこれは僕のハナシではありますが、他の公務員さんも「当たらずとも遠からず」だと思います。