学生時代とフリーター時代を通して、約3年ほどパチンコ店でアルバイトしていた。依存し過ぎて終わってる人たちも大勢見て来た。そのせいか、新たなパチンコ依存者を目にするたび、いろいろと考えるものがあります。
今回は、パチンコ依存から抜け出したい人たちに向けた内容となっております。
・虚しいとわかってるのにパチ屋通いを止めれん人
・止めれん自分に自己嫌悪な人
・借金まで抱えて、いい加減人生リセットしたい人
・パートナーがパチンコやり過ぎて戦慄してる奥さんor旦那
対象はこんな人たち。それじゃいきます。
Contents
そもそもパチンコ依存者ってどんな連中か?
パチンコ店でバイトしてたのは時給が良かったからだ。それだけ。仕事内容も単純で、ホール内のレーンをひたすら歩き回り、台の不具合を直したり客へのサポートを気遣う。たったこれだけ。超簡単な仕事だ。歩き疲れるからしんどいけど。
そんなわけで3年間、バイトしながらパチンコ依存者を見てきたわけだ。パチンコ依存者にはどんなタイプが多かったかを挙げてみよう。
多くは普通っぽい人
パチンコやらない人にとっては、依存者なんてアウトローばかりだと思うだろうが、それは違う。先入観だ。
意外にも、見た目普通の人が多い。公務員とかサラリーマンといった地味系の人たちや、清楚な感じの主婦とか。
ただし、若い女性だけは偏ってたな。スレ気味なネエチャンばかりで、清楚なお姉さん系はまずいなかった。
もちろん、やさぐれた客も多い
小汚い格好で、昼間から缶ビール片手にタバコふかしながら台の前に座る。こういう、いかにもな感じの人ももちろん多い。
長時間入り浸ってるのが、このタイプだ。真昼間から閉店までひたすら打ってる。
「コイツらいつ仕事してるのか?」さっぱりイメージがつかなかった。どう見ても資産家じゃない。出資者はおそらく無人借入機か。
正社員やバイトももれなく依存者
パチンコ依存が酷いのは客だけじゃない。店の正社員やバイトだって、ほとんどが中毒者ばかりだ。休憩時間の会話なんて、あそこの店はよく出る、とかそんなのばかり。趣味と仕事を兼ねてるのである意味本望かもしれない。
ここでも見た目普通な人が多かった。オラオラ系はまずいない。大体が真面目そうな連中だ。ガリ勉系の奴でも、実は重度の依存者だったのには少々驚いたけど。
共通点はコミュ症か
そんな感じで依存者もいろいろだけど、共通していえるのが対人能力が低いってことだ。重度の依存者を見る限り、意見をハキハキ言える人はいなかったな。
ストレスも関係あるのかもしれない。コミュ症はコミュ症ゆえにストレス抱えてるみたいだし。その鬱憤からパチンコに逃避するのか。
あとは、ほぼ全員低学歴なところかな。
依存者を理解しようとして、試しにパチンコやってみた
パチンコなんて、単に1000円札が5分で消えてくだけのクソギャンブルだ。それでも、何がここまで熱狂させるのか正直謎だった。そこを解明したくて、ある日同じバイトの依存君に付き合いスロット台の前に座ることにした。これが人生初の経験だ。
その後しばらくは、台の前に座る日々が続くことになる。あくまで検証のために。
そうして2週間ほど試してみたんだけど、ある日ふと気づいた。台の前に座るのがやたらと居心地良い。
充満したタバコの煙とパチンコやスロット台の大音量。薄暗闇の中スロット台の放つネオン街のようなカラフルなフラッシュ。これら全部が何か知らんけどたまらなく心地良い。確かに中毒性はある。なるほど、こうして人はパチンコ依存に堕ちていくか。
これは、危ないな。
そう思った。そして即やめた。金の減りもハンパなかったし。
パチンコにハマる理由
パチンコ台を前にし過ぎると、大音量とカラフルなフラッシュで脳がやられてしまうみたい。依存してしまう根本的な原因はここにあるようだ。
詳しい解説は、こちらに丸投げします。
要するにパチンコ中毒者ってのは、まず視覚と聴覚を支配され、やがては脳みそレベルで依存してしまう。パチ屋が居心地が良いのはこれだ。
実は、中毒者にとってはパチ屋に入り浸るのは金を稼ぐためじゃない。単に居心地が良いからなんだ。パチ屋に入り浸るのはパチ屋にいたいからだ。パチンコやスロットで稼ごうとするのは、店に少しでも長くいたいため。せっかく勝って手に入れた金を、さらに台に投入するのが何よりの証拠だ。
どうやら、中毒者が依存してるのは金じゃない。依存してるのはパチンコ店それ自体のようだ。
パチンコで失くすものをハッキリさせておく
パチンコ依存がどういうもんかがおわかりかと思う。ここからは、パチンコ依存のデメリットを思いつくまま書きます。
まず金
はい、お金を失います。デメリット以外の何物でもありません。
パチンコの収支が毎年プラスなんてことはまずない。そんなことしてたらパチンコ店は潰れてるはず。
社会性
社会性なくすのはマジだ。依存者ともなると興味はパチンコにしかないわけで、正常者と世間話してもパチンコ以外に話題が広がらない。
コミュ症が加速する。
何より恐ろしいのは時間を失うこと
客の中には酒焼けした声で店員にかみつく人いるじゃない?玉詰まりが気にくわないのか何かしらんけど。
オッさんやオバはんに多いんだけど、こういう人達って大概パチンコ歴何十年なわけだ。どう見ても、昨日今日ハマり始めた様相じゃない。若い頃から今までパチンコに明け暮れてたわけ。
一体どれだけの時間をパチンコ屋で費やしてきたのか。ひどい中毒者なら、だいたい平均毎日10時間は打ってるはず。
それを30年続けたとすると、10時間×365日×30年=109,500時間か。気の遠くなるような時間だ。これだけの時間があれば、人生の一つや二つやり直すには十分だろ。
依存からの脱出方法
デメリットばかりのパチンコ人生から抜け出す方策を書いてみます。
デメリットってわかってても止められないわけだから、依存から抜け出すのは一筋縄ではいかない。
マネーリテラシーを上げる
もうね、これしかないと思うんですよ。セラピー受けるのも良いけど、それで治るならみんな苦労しないわけで。
個人的にはマネーリテラシーを上げていくのが一番良い治療法だと思ってる。パチンコ止めたいなら、金をドブに捨てるのが本気でアホだと頭で理解したほうがいい。
パチンコやめれた人達って、話聞く限りやっぱり金だし。
投資なんて最高にいいと思う。そこそこのスリルもあるけど、リスクはパチンコに比べればかわいいもんだし。ただし、信用取引とかFXには手を出さんほうがいい。この2つは、ギャンブル依存者が手を出すと手痛い目を見るから。