
ほとんどの方は、こう考えているのではないでしょうか。
「預貯金・退職金・年金・保険。これだけあれば、オレのセカンドライフに死角はない。」
水を差すようで悪いけど、それは妄想です。
確かに、20年くらい前なら退職金と年金だけで、それなりに豊かな老後を送れたことでしょう。が、それはあくまで過去の話です。過去は未来を保証するものではありません。
残念ながら、あなた方の未来は豊かなものではありません。このまま何もせず手をこまねいていれば、あなたの老後ライフは暗澹たるものになっていくでしょう。
「そんなこと、おまえに言われるまでもないよ。」
そう、賢い方ほど将来に対しては悲観的なものです。気づくことは素晴らしい。でも残念ながら、気づくだけでは未来はなにも変えられません。未来を変えるには、気づいてからのもうひと押しが必要になります。
そのもうひと押しには行動力が必要になりますが、人は基本的に行動するのを嫌います。いざ行動しようと腹に決めても、気がつけば鼻くそほじりながらYouTube見てる。なんてのは誰もが経験済みではないでしょうか。
人の行動嫌いはもはや本能レベルで備わっているものなので、本能を抑えて行動力を身につけるには少々の荒療治が必要でしょう。まずは、自分の中にある当たり前の価値観というものをスクラップ&ビルドしなければいけません。
あなた方の今までの「常識」は、おおよそ全てが間違っている。
このことを認めるには、まずは僕たちがいかに悲惨な未来に向かっているかを、とことん納得してもらわなきゃいけません。
Contents
ジワリと進行する貧困の影
そろそろ気づいてください。
「のんびり気ままに年金生活」などもはや幻想なのだということを。そんな牧歌的な時代は、じいちゃんの世代で終わっているのです。
「下流老人」という言葉が示すように、僕らの親世代はついに逃げきれませんでした。退職金は減るわ、保険料は上がるわ、年金支給時期まで引き上げられるわで、「長生きすることはリスク」とまでいわれる有様です。
あなた方のセカンドライフの悲惨さは、おそらく親世代の比ではありません。
グローバル化という雇用の奪い合いにより生涯賃金は低く抑えられ、子どもが増えず老人ばかり増えることで経済は新陳代謝を失い、社会保障費が増大するにつれ年金額も徐々に減っていく。貧困がジワリと進行しているのです。
他人事だと思っていませんか? まずは、これをご覧いただきましょう。


上記のグラフは、内閣府が毎年発表する「家計の金融行動に関する世論調査」から僕が個人的に気になる点を抜粋し、わかりやすくグラフ化したものです。
これを見る限り、驚くべきことに独身、既婚者ともに貯蓄がない世帯は全体の3割を超えているのです。注目すべき点は、「口座残高がゼロ」=文無しだと回答した世帯が13〜14%も占めている点でしょうか。非常に憂慮すべき結果だといえましょう。
浪費グセのある人が増えたとか、そんなんではありません。日本人の預貯金好きは今も昔も変わっていませんからね。問題は、日本人に貯蓄をするだけの余裕がなくなってきたということです。つまり、貧困層がジワリと増えてきているのです。
貧困がこのまま進行すれば、老いも若きも関係なく、食いつなぐことすらままならないほどのサバイバル社会が訪れるでしょう。
とても残念ですが、これが、あなた方が夢に見るセカンドライフなのです。
格差は拡大し続け、凡人の多くが貧困に追いやられる
おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、
持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。
マタイ伝13章12節
資本主義は格差を生み出すシステムだというのは、もはや周知の事実でしょう。社会の資本化が進むほどに富は遍在化していくのです。
一部の儲けられる人はどんどん儲ける一方で、儲けられない人はどんどん貧しくなる。これはもはや資本主義社会の宿命です。
格差の拡大が世界的に問題視されるようになったのは、ごく最近のことです。
ふと周りを見渡せば、たいして働いてもないのに年収10億の人がいる。一方で、死にものぐるいで働いてるにもかかわらず年間100万も稼げない人がいる。
なんだこれは!?と。おかしいだろ!?と。いくらなんでもやりすぎだろ!と。
お金に対する欲望が全くオブラートに包まれていない欧米ではこうした「格差」が顕著に現れています。
かのアメリカ大統領選でも、ゴリゴリの社会主義者「バーニー・サンダース」が健闘したように、アメリカでは特に超格差社会への不満は溜まりに溜まっているようです。
※もしバーニー・サンダースが大統領になってたら世界経済は本気でヤバかった
当然ながら、格差に不満をもつのは主に底辺層です。彼らは騒げば格差は是正されると考えているのでしょうか? 派手なデモをすれば格差はなくなるのでしょうか? 草の根レベルで格差是正を訴えれば金回りが良くなるのでしょうか?
答えは「No」
まったく、甘いと言わざるを得ない。文句言えば金をくれるほど資本主義は優しくありません。マスゴミがいくら騒ごうが現実は何も変わりません。是正されないどころか、格差はこのまま拡大の一途を辿るのです。
格差を是正する究極の方法
格差が憎い。許せない。どうしても格差を是正したい。金持ちから資産をはぎ取りたい。というのであれば、方法は3つあります。
1. 第3次世界大戦を起こして世界経済を徹底的に破壊する
2. 世界中の指導者をゴリゴリの共産主義者にして、逆らう者を粛清しながら資本主義を否定しまくる
3. 資本主義の影響の及ばない場所、例えばアジアや南米の秘境に移住し自給自足を貫く
どれがいいですか?はい、どれも嫌ですよね。そう、僕らには「資本主義という船から降りる」などという選択肢はハナから用意されていないのです。
だったら、文句たれてないで、今の資本主義社会をどう生き残るか、その方法を模索しなければいけませんね。格差を憎んだり金持ちを妬むヒマがあれば、自分がアチラ側に行ける方法を考えるのです。その方がよほど建設的です。
資本主義の「資本」の意味って、考えたことある?
騒ぐよりも、気づかなければいけません。資本主義社会である以上、格差は起こるべくして起こっているということを。
そもそも、なぜ資本主義社会では格差が生まれるのでしょうか?
答えは簡単です。資本からの収益と労働からの収益とでは、資本からの収益に軍配があがるからです。
みなさん学校で教わったとおり、資本主義とは資本家側と労働者側の2つで構成されています。
簡単に復習しておきますと、自分の時間と労働を提供することでその対価を得ようとするのが労働者。提供された時間と労働に対して対価を払うのが資本家側なわけです。
ここでポイントとなるのが「対価」です。資本主義ではシステム上、労働者側は対価を決めることができません。労組を通して賃金アップできるだろとか、その手のクソ細かい話はとりあえず置いときましょう。いくら払うかを決める裁量権は、あくまで資本家側=雇い主=株主にあるのです。
どちらが有利でしょうか?説明するまでもありませんよね。これがいわゆる「搾取構造」というわけでして、資本主義とはこの「搾取構造」が前提で成り立っている制度なのです。
であれば、株式などの金融資産=資本をもつ者と、労働収入のみでしかやりくりできないプロレタリアートな諸君とでは、生涯賃金に圧倒的な差が生じるのも至極当然だといえます。良い悪いの問題ではありません。これが、資本主義というシステムなのですから。
あなたの「常識」は、おおよそ全て間違っている
ほとんどの方は、学校や親から「まじめに働けば、なんとかなる」と教わってきたのではないでしょうか。これが大変な間違いであることは、賢い皆様であれば薄々気づいていると思います。
「まじめに働けば、なんとかなる」は妄想で、「まじめに働いても、なんともならない」が現実だったのです。
労働に対して高い意識をもつのは立派なことです。まじめに、必死に、努力を積み上げながら働くのは素晴らしいことでありましょう。真摯に労働に取り組めることこそ、世界に誇るべき日本人の美徳なのです。
しかしながら、それで報われるのかと言われれば、残念ながら報われません。どんなに誠心誠意働こうとも、あなたの所得は下がり続ける。これが現実です。
それでもあえて日本人の美徳を優先するというのなら、僕からアドバイスできることは何一つありません。
でも、美徳よりも所得を優先したいというのであれば、アドバイスできることはあります。
「コレ」を持たない限り逃げられない
まずは金融資産をもつことです。
金融資産がないのであれば、今からでも作ってください。最初のうちは額は気にしなくても構いません。少しづつでも良いじゃありませんか。積立0円と毎月積立1万円ではとてもとても大きな差です。
そして、それを継続するのです。途中で辞めてはいけません。継続の重要性に関してはこちらに熱弁しております⤵︎
貯めたお金は活かさなければ意味がありません。「虎の子!」などと叫びながら銀行に預けるのは非常に愚かな行為です。積極的に投資することを推奨します。
僕は現在アメリカ株を専門に投資を行なっているのですが、初心者の方が証券会社を開設するのであれば、日本株・アメリカ株両方ともに多数の銘柄を揃えるマネックス証券一択で問題ありません。「私も米国株やってみたい!」という場合にも、
Tradestation(トレードステーション)という最強の取引インフラがあるからです。
今は賢くなければ生きていけない時代です。どうせ自分は頭が悪いだとか、諦めている場合ではありません。
より豊かにより素晴らしく生きるためには、賢くあらねばならないのです。賢くなりたいではなく賢くならねばならない。そう、生きる上での義務なのですから。