
こんにちは、ブロガーの伴だ。
はじめに言っておくけど、世の中知らない方が良いこともある。
今回は、滅私奉公の精神がいかに危険であるかを書いている。私は既存の社会システムに対しては否定的なスタンスなんだ。
あなたがもし今、組織に忠誠を誓う自分を誇りに思い、社畜として生きる人生にやりがいや幸せを感じるならば、こういったジャンルの記事は読まないほうがいい。
耳障りなノイズでしかないからだ。ノイズで済めば良いが、人によってはヘタすればバグる。文章ってもんは、それほどの影響力がある。侮らないほうがいい。
もし、あなたが純朴な労働者で、現在の環境に居心地の良さを感じているならば、それは本当に幸せなことだ。邪念をもたず生きられるなんて、逆にうらやましいくらいだ。自慢してもいい。決して皮肉ってるわけじゃない、心からそう思ってるんだ。
でも、疑問を感じている人だって現実にいる。もっと合理的思考で生きようって人達が、若い世代を中心に増えているんだ。
今回の記事は、そういった社畜人生に苦しむ人たちに送る内容となっている。
滅私奉公が日本社会をブラック化させる
実は以前、同類の記事を書いてる。これがまた意外にも、当サイト内では比較的人気を博しているんだ。リライトしてみたから、是非こちらも見て欲しい。
先日、電通で若い新人女性社員が自殺した。経緯を見る限り、電通のブラック的な労働環境が原因のようだ。上司のパワハラっぷりも明るみに出ており、ネット上ではバズった記事も多い。
若くして命を絶つことを選択せざるを得なかったこと、とても残念に思います。
そもそも、なぜ日本の労働環境はこうも劣悪なんだろうか?
上司がクズ野郎ばかりだから? 一度辞めたら再就職が難しいように、雇用の流動性に問題があるから?
確かにそれもあるだろう。
でも、私は、根本的な理由は他にあると思っている。それは、度を超えた仕事至上主義。コレだよコレ。サラリーマンに対する仕事の無茶ぶり、これがあまりにもメチャクチャなんだよ。
日本で仕事が必要以上にこうもリスペクトされている理由ってなんだろうか? それは日本社会に古くから蔓延る『滅私奉公』という間違った価値観にあると思っている。絶対間違いない。
『滅私奉公』とは
『己を滅し公に奉ずる』ということ。
アホか。人間ってもんは、どこまでいっても個人主義なんだよ。自分が一番かわいいもんなんだ。人間である前に生物である以上、自分個人の幸せを第一優先に考えるのは至極当たり前だ。
世界を救えるような壮大な目標のためであれば、己を滅し公に奉ずるのもわからんでもない。というか、そういう人は普通に尊敬する。でもね、あんたらが滅私奉公の精神をもってやってるのは単なる業務じゃないか。んなもん、あなたがやらなければ誰か他の人が穴埋めするだけだって。滅私奉公だなんて何を大袈裟な。人を安月給でこき使うための、首脳陣にとっての都合のいい奴隷契約じゃないかよ。
でも、この滅私奉公などという奴隷契約が社会をブラック化させているから笑えないんだ。なんせ、この奴隷契約こそが、日本人を苦しませ、幸せをないがしろにしてる元凶だからな。
だいたい滅私奉公なんてのは、元を正せば軍国主義時代の産物であり、軍隊教育で重宝される価値観だ。軍隊じゃあ、こんな狂った洗脳も多少は必要なのかもしれないが、少なくとも企業や組織は軍隊じゃない。にもかかわらず、こんな時代遅れの価値観を今だに蔓延っている。というか、むしろ拡大している。しかもそれを正義と信じて疑わないバカな組織や人のなんと多いことか。
近年、日本人の劣化が止まらないのもこの辺に原因があるんじゃないの?
鬱になりたくないなら、滅私奉公なんてブラック価値観は捨てろ
仕事を最優先事項にしてはいけない。プライベートな時間を犠牲にしてまで仕事をとるのは間違っている。
仕事なんて、あなたがゼニを稼ぐための手段に過ぎない。家族を養うための手段に過ぎないんだ。あくまで、あなたが主で仕事が従であるべきだ。こりゃ大前提のはずだよ?
ところが現実はどうだ。
仕事が主であなたの人生が従になってしまってるじゃないか。欲望を抑え込み、全てを犠牲にしてまで、仕事に時間を捧げている。
極端な話をしてみようか。
もし、今、あなたが死ぬ間際にあったとする。思い出されるのは仕事漬けの社畜人生。そのほかのはよく覚えていない。家族や恋人との楽しい時間も数えるほどしか思い出せない。
死の間際のあなたは、自分のこんな生き様を正当化できますか?
もっとも、仕事超大好きで、もはや趣味の域なんて人は別だけどね。
でも、多くの人は違う。上の命令で無理矢理やらされる仕事なんて、クソ以下の価値でしかないはずだ。そんなものを死ぬまで嫌々やらされて本望なわけがない。
忠告しよう。
仕事が嫌過ぎてやらない又はできない自分を責めてはいけない。上司からはボロクソ言われるだろうが、ほっとけば良い。滅私奉公などというブラック価値観に合わないだけなんだ。自分が自分を責めるようになれば、そこで終わりだぜ?
何かほかの方法で再起を図ることを考えなければならない。心を健全に保つために、ね。
鬱る前に、これだけは頭に入れておいてくれよな。これが出来ないから、みんな鬱るんだ。
滅私奉公=真面目、コレ気づいてる?
もちろん、ブロガー伴に言われなくとも、んなこたわかってるわ、なんて人もいるだろう。それが簡単にできないから苦しんでんだよ、と。
気持ちはわかる。私もそのひとりだからね。
でも、気づいてるだけ、あなたはマシだ。なぜかって?
気づいてしまった以上、もはやあなたは真面目に生きられないからだ。
真面目じゃない奴は不真面目な方法を模索し始める。ほっといてもね。
不真面目に生きる。
これが大事なんだ。
新時代のキーワードだといってもいい。
勘の良い方ならわかってるとは思うが、真面目ってのは滅私奉公と同じ意味なんだよ。まったく、最高にダサい言葉だよな。「あなたは真面目ね」なんて言われる人は、一度立ち止まって、自分の生き方をよく考えたほうがいい。
人は真面目であればあるほど苦しむハメになるんだ。同時に真面目であればあるほど人を苦しめることになる。
断言しよう。真面目は悪だ。真面目な奴は悪人だ。
なぜか?
真面目な奴は、滅私奉公を他人にも押し付けるからだ。たとえ、それが人殺しにつながるとわかっていても、だ。これを悪人と言わずしてなんと言うのか!?
「真面目な奴は悪人」ってのは、有名な哲学者ニーチェの受け売りでもあるんだが、私には人間の本質を突いた真言(マントラ)に思えて仕方がない。
みなさんは、どうだろうか?