仕事には2種類ある。
1.生産性(=報酬)・生産力(=スキルUP)に直結するもの
2.1に直結しないもの
「人生を変える」のであれば2をやる暇はなく、1をとことんやならければならない。
2の代表とも言えるのが「雑用」だ。
フェミニストが嫌うお茶汲みはじめ、トイレ掃除・書類整理・データ整理・郵送業務から、単純作業まで含めると、まぁいろいろある。
今の僕でいうならデータ整理やパワポでの資料作成などが「雑用」にあたるが、中でも僕を最も苦しめるのが「ポスティング」だ。
うちはコンサルティング会社だが、どういうわけか、ポスティング会社とも業務提携しており、もし提携先のポスティングのアルバイトが飛んだ場合、いきなりその穴にスポット投入されるという罰ゲームのような仕組みが存在する。
誤解を恐れずに申し上げるが、「ポスティング」はアホの代名詞のような仕事である。
商圏を絞ってバラまいて当てるのは販売促進の基本だが、やらされる方はたまったもんではない。
サイトの構築・Google広告の運用コンサルをメインとする僕が、敢えてやる意義もなければ理由もないと考える。
…
話を戻そう。
とりあえず、「雑用」に日々追われているようでは、この先成功も幸せもない。
「雑用」とは、他人の生産性には繋がっても、自分自身の「生産力向上」には繋がらないからだ。
雑用を頑張ったところで、上から褒められて終わり。褒められることを至上の喜びとする人以外は、大した見返りはない。
雑用を一生懸命こなしたところで、人生に何の変化も起こらない。
違いますかね?
久しぶりの投稿なわけだが、再開を記念して「雑要の害悪」を述べようと思う。
「雑用を振る側の人間心理」から「雑用を回避するための方策」まで網羅しているので、(雑用に追われてんな…)とお感じの方は参考にして頂きたい。
雑用を振る側の人間心理とは?

雑用から逃げる奴に、ほかの仕事なんて出来るわけないじゃん
雑用を振る側のよくあるあるの言い分である。
基本的に講演家の話は9割差っ引いて聞くくらいでちょうど良いと思っている。それにしても鴨頭嘉人が語れば思わずうなづいてしまうのが怖いところだ。
「雑用」が大事が無駄かは、ポジション(立ち位置)で変わる。
組織内では上級者により重要な仕事が与えられる。身体は一つしかない以上、「雑用」などに時間を割くわけには行かない。かといって雑用を無くすことはできないから下の者に振る。
「仕事とも呼べない、くだらない行い」なんてことは上級者もわかっているが、下の誰かにやらせる以上は、それを口に出すわけにはいかないわけで。
社会的に価値の無い・誰もやりたがらない事に、有りもしない「意義」や「希望」を無理くりこじつけその気にさせるのは、支配者側(強者)の常套手段だ。
社会は全て上下関係成で成り立っている。良い悪いのハナシではなく、「力のある人間」が「力の無い人間」を利用してゼニを稼ぐ。
これが資本主義社会のシステムでありキツい現実だ。

ここで「雑用」を押し付けられる側は気づく必要がある。
このシステムに組み込まれている限り、「あっち側」には決して行けないということに。
雑用は人の主体性を奪う
「雑用」の怖いところは、雑用を忠実にこなしまくることで、めちゃくちゃ働いた気になることだろう。
その忍耐と努力は称賛に値するが、その無意味な行為で自己満に陥るのは非常にまずい。
重要なので繰り返すが、「雑用」は他人の生産性には繋がっても、自分自身の「生産力向上」には繋がらない。
「雑用」をやり遂げることで上級者から褒められるのも危険なポイントだ。
上から褒められることに快楽や安堵を覚えるようになると、忠犬の出来上がりだ。
クセになると後戻りは難しい。他人からの評価でしか自分を評価できなくなり、わけのわからんプライドだけが強くなる。
公務員に主体性が欠けがちなのは、仕事の9割が「雑用」だからだ。
必要以上の主体性は罪とされ、組織評価を重んじなければ出世しない。
この状況で主体性が身につくほうがおかしい。
元国家公務員:伴
主体性のない仕事に価値は生まれない。やらされ仕事や嫌々仕事の先には、やり甲斐もお金も転がっていない。
「ただの雑用」が学びになるほど「低スキル」な場合は別として、他人の「雑用」を嫌々こなしたところで特に意味はないのである。
雑用から逃げる方法
これまで雑用の害悪を述べてきたが、ここからは雑用を逃げる方法を述べてみたい。
雑用を華麗に処理することで、「あ、こいつにはこんなことさせるのは勿体ない」と思わせるのが常道ですね。伴さんのパワープレーは属人的すぎて無理ですw
— 大塚 (@rrhjrs) April 27, 2020
大塚さんの能力の高さが窺える。
(こいつにこんなことさせるのは勿体ない)と思わせることで雑用から開放されるとしたら、それは上司と職場に恵まれているということだ。
膨大な「雑用」を処理してきた僕の見解としては、雑用を華麗に処理すると、かえって雑用の量を増やされる。身も蓋もない現実だ。
雑用を素早く片付けることで、さらに雑用を増やされ、さらに時間が削られると。生産性を高めるどころのハナシではない。
となれば、断固として断るしかないわけだ。
「無理です」や「できません」では相手は引き下がらないので、
◯日の◯◯時〜でしたら◯時間取れそうですが、どうでしょうか?

というのが僕の常套文句だ。結果、無制限な雑用からは解放されている。
それでも「こっち優先で今すぐやれ!」といった横暴がきた場合は、
闘いましょう
安易に引き下がってはダメだ。
相手は時間泥棒である。こちらの最大限の譲歩を飲めないというのなら、たとえ罵倒し合ってでも自分を守らなければならない。