社内外問わずの「人間関係」。これをきちんと整えるのも「能力」の1つだと僕は考えます。
特に重要だと感じているのが「社内における人間関係」で、ここを疎かにすると、本来受けるべき周囲からのフォローも思うように受けられなくなります。
周囲からのフォローというのは絶大な威力があり、これがなければ収入面含め仕事面でのダメージは計り知れないものになるでしょう。仕事内容が成果主義であればなおさらですよ。
人一人の力では、出来ることに限界があるのです。
どんなに経験豊富で優秀であっても、周囲から相手にされなければ、その能力を存分に活かすことはできません。
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同期入社でえらく嫌われてるのがいまして、管理職から並み居る諸先輩方まで、彼への評価はなかなかに低い。
それは彼の能力面というよりも「人柄」によるところが大きいと思われます。
僕自身、最初から(あ〜こいつはないわ)と察してはいたんですが、最近の彼の評判を聞いて(やっぱりな)と心の中で頷く次第であります。
彼の前職は内容的には今とほぼ同じのようですが、そのキャリアの割には、彼の仕事への「考え方」といい「取り組む姿勢」といい、学ぶものが何一つ感じられない。むしろキャリアからくる妙なプライドが、彼の「今」を台無しにしているようにも見える。
「付き合うべき人間ではないな」というのが、僕の彼に対する結論です。
が、それで終了ではあまりに芸がなく、
彼の言動をつぶさに観察することで、彼のどういった点が「周囲の神経を逆撫でしている」のかが見えてきましたので、備忘録代わりにここにまとめようと思います。
転職後に速攻で嫌われるタイプとは
嫌われる要素ってのは、まぁ人によっては色々でしょうが、転職後に速攻で嫌われるタイプってのは、主に以下の3つが原因ではないかと考えられます。
1.既視感満載
前職でのキャリアや仕事内容をいつまでも引きるタイプ。転職組の中には同業から同業へと移る人も多く、この手のタイプは多いと思われます。
上記の同期がまさにこのタイプで、前職どれだけやれていたかは知りませんが、転職後数ヶ月経った今でも引きずりグダグダ言っている。特に僕と2人になった時は酷い。
引きずるにしても、これまで培ったものを活かして成果を上げるとかポジティブなものであればいいのだけど、この手のタイプは得てしてネガティブです。
「前職はこうだった。だからこの会社はここがダメなんだ。」などなど、仕事に取り組む前からボヤき倒し、見事に僕のモチベーションを下げてくれる。策略かと。
実力ないくせに妙に周囲を見下し小馬鹿にする、要は「プライド」だけで生きてるタイプ。
と断じてしまいたところですが、開始数ヶ月では彼の実力は未知数です。今後を見ていかなくては、彼の真価はわからない。
とはいえ現時点では、業界未経験の僕が初月から数件の成果を上げているにもかかわらず、業界経験者なはずの彼の成果は未だゼロであると。これが余計に上司の不信感を煽っているのは確かです。
経験がある以上、ある程度の「既視感」が出てくるのは仕方ないでしょうが、転職後はなるべく口を慎むほうが身のためです。不平不満を口にするのは成果を上げてからでも遅くはないし、実績がなければ人は耳を傾けてはくれません。
2.仕事に対して不誠実
仕事というのは「やり始め」の時期が特に大変です。
間違える。失敗する。その都度わからないことを、よく知らない周囲の人たちに聞きながら、慣れないことに慣れていく。そうやって今の環境に合わせるべく自分というものをカスタマイズしていく。
この作業は本当にストレスがたまる。
困難な仕事ゆえ楽観視はできず、(本当に自分はやっていけるのか)と不安に襲われる時は一度や二度ではありません。出だし好調な僕ですら、(あれはビギナーズラックに過ぎないのではないか?)と怯えているのだから、世の転職者はなおさらでしょう。
そうした時に自分への救いとなるのが「誠実さ」です。人間的な誠実さはもちろんのこと、ここで何より必要なのが「仕事に対する誠実さ」。
上からの指示は素直に受け入れ実行する。結果に対するフィードバックはきちんと自分の中に落とし込む。提出書類の期限は厳守する。
誠実に真剣に仕事に向きあう姿があれば、手を差し伸べてくれる人は必ず現れます。1日のスケジュール管理から書類関連まで、聞けば懇切丁寧に教えてくれる人は必ず現れる。
逆にスタート時点から不誠実さを醸し出してしまうと、そうした周囲からの救いの手は差し伸べられにくくなります。
そもそも不誠実なタイプは他人を見下しているため、周囲の意見になど従う気がありません。変にプライドが高く従来のやり方に固執する。
それで成果が上がれば問題ないのですが、世の中そう甘いものではなく、自分が成果を上げていくには、実際に成果を上げている人から学び取ることでしか気づき得ないことは多々あります。
結果、思うような成果を上げられないのを仕事内容のせいにする。成果の上がらない原因を環境のせいにし他人を妬み腐っていく。しかも、誰からも手を差し伸べられないという負のループに陥るわけです。
3.否定から入る奴
「不誠実さ」と若干リンクしますが、仕事環境に否定から入るタイプはまず大成するとは思えません。
特に文句たれっぱなしで、そこからの解決策を述べない奴は最悪です。グダグダ言いながらも、今の仕事をやりきってるのであればまだ救いはありますが、文句垂れるわりにはその後の行動が不十分とか、この手のタイプは、よほど悔い改めなければ今の状況は打開できないでしょう。
文句たれて腐るのはその人の自由ですが、それで真剣に働く周りの人たちのモチベーションを傷つけるとなれば、これまた状況は悪化していきます。
会社組織においては、真剣に仕事に向き合っている優秀な人材群も少なからずいるわけで、彼らの耳にネガティブな評判が入ると、そうした人達から「総スカン」を食らうことになりますね。
それは貴重な人脈やアドバイスを失うことを意味しており、ただでさえ悪い状況が救い難い状況へと向かうことを意味しています。
繰り返しますが、文句を垂れるからには、まずは相応の実績を積み上げること。そして、否定するからには問題への改善策もきちんと述べることです。でなければ、誰もあなたの声には耳を貸さない。
「人間関係」の構築も実力のうちである
特に転職後であればこそ、社内の人間関係の構築には注意を払わなければなりません。
「しょっぱなから上から嫌われる」なんてのはデメリット以外の何物でもなく、それは今の仕事において今後成果を加速させることが難しいことを意味しています。
「社内政治」というものは、あなたが考えている以上に重要なのです。
(だからサラリーマンは嫌なんだよ)と安易に逃げるのも結構ですが、そもそも人と関わらずに済む仕事などこの世にあるのか?と。社会というものは、あくまでも「人間関係」によって動いているのであり、「個人プレー」で動く場面など極めて稀。
人間関係の煩わしさってのは、なにも日本社会特有のものではなく、世界中のどんな組織においてもつきまとうものであります。
それが嫌で逃げたいのなら、それこそ怪しげなブログビジネスといったものしか残されていないわけで、確かにそれらは自分本位で取り組めるでしょうが、「虚業」は所詮「虚業」、風向き次第で平気で吹き飛ぶ超不安定なものであります。
地に足のついた仕事やビジネスを展開するのであれば、周囲との「人間関係」は決して避けらないし、その「人間関係」を上手く構築するのも「能力」のうちであるということは肝に命じておくべきでしょう。
コミュ力のない人が人間関係を構築するには
人間性に問題があるのは論外ですが、善良でもコミュ力が拙いがために人間関係を構築できず悩む人も多いと思われます。
そうした人たちは「謙虚さ」を貫くことを強くオススメします。腐らず忍耐をもって貫くこと。ここでいう「謙虚さ」とは、うさん臭いだけの表面的な「へりくだり」などではなく、相手のことを心から敬い・関心をもつ心のこと。
これさえあれば、あなたの真意は同僚や顧客に必ず伝わるでしょう。「謙虚さ」を根本におき、あとは会話力を上げるなどの努力を怠らなければ、いずれ周囲はあなたの魅力に気づく時がくるはずです。
そうした人たちのためにオススメの本を紹介しときます⤵︎
この本は当ブログでも何度も取り上げていますが、それだけ読んでほしい一冊だということです。
あわせて、最近読んだのがこちら⤵︎
・「ストレス」とは消そうとしても消せないものである
・無理に消し去ろう忘れようとすれば、ストレスはむしろ増え、心身により負担をかけてしまう
であればストレスは無理に消し去るのではなく、「上手く利用する」方向に変えれば、今の困難な状況に向き合い・打開できる。
結果、そうでないと人よりも人生の幸福度は高まっていく。
ということが科学的論拠をもとに書き上げられた一冊です。今の仕事に悩んだり、転職後のストレスで苦しんでいる人には最適の一冊です。