ヤクザ企業に関わったことはないが、ヤクザ経営者を知っている。
その経営者は、実際にはヤクザとの関わりはなく(多分だけど)、ビジネス自体は至極クリーンなものだ。
敢えてヤクザ経営者と書くのは、「気質」と「やり口」がヤクザそのものだから。
関わってはいけない類の人間
この手の人間に関わろうものなら、人生そのものが搾取されていく。
家族との憩いの時間・人生の喜びや充実などは全て消し飛ぶ。
ヤバい人間から金を受け取るほどヤバいことはない。間違いなく悲惨な目に合わされる。
恐ろしいのは、悲惨な目に合うのが当たり前だと洗脳されること。
「悪いのは落ち度のあるオマエ」「金を払っているオレにストレスを与えるオマエが悪い」と自責を植え付けて隷属下に置く。
ヤクザ経営者はその道のプロだ。
僕自身はヤクザ経営者とは一切関わりはないのだが、関わっているコンサルタントをよく知っている。
完全に弱みを握られ、奴隷以下の地獄の苦しみを味わっている。
凄惨だ。
金に目が眩んだ「御用聞き」の悲劇
経営コンサルタントといえば聞こえはいい。
「頭がキレそう」だとか「何か凄いことが出来そう」なイメージを持つ人は多いと思う。
はっきり言うが、それは過大評価だ。
実態は、しがない「御用聞き」で終わっている経営コンサルタントは多い。
販売促進で困っていることはないですか?
私で良ければ何でもお力になります。
と、ペコペコ頭を下げて仕事をもらう情けない姿。
御用を叶えて稼げるならいいが、残念ながら、稼げない場合が多い。
相手の手足となり、御用を忠実に叶えるために、自分自身の時間を切り売りするからだ。
そんな下請け体質で稼げるわけがない。
中でも最悪なのは、金に困った「御用聞き屋」がヤクザ経営者に関わってしまうケース。文字どおり、
骨の髄まで搾り取られる
ヤクザ相手に「何でもやります!」なスタンスで臨むと、相手の関係において一線を引くことができず、ズブズブ引きづり込まれる。
弱い人間と悪い人間が関われば、弱い側は必ず利用される。
(これはやばい)(採算がとれない)(無理だ)と感じれば断るのが普通だが、御用聞きコンサルタントにはそれができない。
他に稼げる当てもないので、目先の仕事を採算度外視でホイホイ引き受ける。「やる気」をアピールしながら必死で頑張る。
目先の金を求めてヤクザ相手にもしっぽを振る。靴を舐めケツを舐めまくる。
そして…
とんでもない目に合わされる
ヤクザ経営者は人の弱みを掴み利用する達人
相手が金に困っているか・いないかなんてのは、ヤクザ経営者からすれば完全にお見通しだ。
ヤクザは最初は親切で気前が良い。物わかりの良い姿を見せる。
相手に対して十分すぎる金額を提示するなど、金銭面においても良い気持ちにさせる。
相手を心地よくさせている間に、その裏では、相手が逃げられないよう、しっかり手が打たれていく。
知り合いの「御用聞き屋」は、数十万円の高級クラブなどに頻繁に連れていかれ、果てはハワイ旅行まで同行したようだ。
もちろん、それら全ての経費はヤクザ経営者持ちだ。歯向かえないように、金の恩を売り付けていくというわけだ。
高額の契約料金をあえて年払いで払うというのも、相手を逃さないための狡猾な手段だ。
それが相手には無視できないほどの高額だということを、ヤクザ経営者はよく知っている。
1社からの売上が全体の40%を超えてくると、その1社とは隷属関係に陥りやすい。
そうなれば、確実に足元を見られる。
無理難題を破格の安値で請け負わされるようになる。
暴力というものは、腕力や口喧嘩だけが全てではない。仕事で相手を痛めつけるようなシーンは社会には普通にある。
下請け体質の企業・個人事業主・フリーランスの方は、察してくれるのではなかろうか。
逃げたい…
切りたい…
でもお金のことを考えると、切るに切れない。
完全に絡めとられた状態なわけだが、ここからが、ヤクザ経営者の本領発揮だ。
刈り取りが始まる
怒涛の追い込みだ。
本来は社内で片付けるべき雑用などが、怒涛のごとく投げつけられる。
相場では20万円の仕事などが、年払いだからと、タダでやらせるようになる。それが何度も何度も続いていく。
不手際があれば罵倒の嵐。朝から深夜までLINE上で追い込まれる恐怖とストレスは尋常ではない。
「もし逃げたら、この業界では2度と食っていけないようにする」
などと相手の弱みを掴んだ上で、狡猾に徹底的に脅してくる。
宴会の席では暴力まで振るわれていると聞く。家族との時間は完全に崩壊しているらしい。
…
まぁ僕であれば、しのごの言わずに関係を切るかなと。
年払いでお金受け取っているなら、残金をお返しすればいい。
追い詰められて苦しいのなら、スパッと切ろう。コケおどしに怯まず、容赦無く逃げればいいじゃないか。
ポジショニングを間違えるな
ビジネスはポジショニングが大切だ。
ポジショニングを間違えると、疲れるだけで稼げない。
とくに「お困りごとは何でもやります!即対応で!」のスタンスで仕事に臨むと、しんどいだけであまり稼げない。
ヤクザの差し出す金をホイホイ掴もうものなら、いいようにこき使われるだけの地獄が始まる。
人生の時間を完全に失うハメになる。つまり人生を失う。
ビジネスを始めるなら、明確で具体的な基準を設けよう。
まずは自分の商品・サービスを具体的で明確にする。
あくまでも商品・サービスを通してお客さまと関わる。
人間関係を深めるのは良いが、過剰な接待は断固として断るなど関係をズブズブにしない。
明確な一線を設けよう。とりあえず、
「御用聞き」
「何でもやります!」
はなるべく避けてください
幸福度が下がるので。