社内のWeb事業の一環で、ブログ記事の執筆代行サービスなどを行っている。
いわゆる「他人の記事を書く」という商売だ。
クライアントは4社で、執筆代行の月間総売上は17万円〜20万円。
文字単価としては約6円だ。
1円未満の案件が履いて捨てるほどあるのを鑑みれば、そう悪くはない水準だと思う。
この商売を、かれこれ1年ほど続けている。
おかげで「どんな記事が売れるか」が、なんとなくわかってきた次第だ。

書くのを副業にしたい
という方には、参考にして頂きたい。
ランサーズでの記事代行はおすすめしない
ライター業と聞けば、ランサーズやクラウドワークスを思い浮かべる方は多いと思う。
ライティング案件に絞るならサグーワークスなどいろいろある。
結論から言うと、クラウドソーシングでの執筆案件探しはおすすめしない。
需要(=仕事)に対して共有過多(応募者殺到)が起こっているからだ。
コロナ在宅の影響もあるだろう。
とくに「記事執筆」のようなタスク系の仕事はハードルが低い。
まともな条件であれば、ヒマな学生からヒマな老人までが山盛り殺到する。
そんな中で新参者が受注を勝ち得るのは至難の技だ。
何十何百件としつこく応募(提案)するその根性は尊敬するが、それ自体が膨大なる時間のロスであると、気付くにはいい頃合いだろう。
ライター案件は営業でとる
ブログの執筆代行は営業でとるのが上策である。

結局それかよ?
まぁ最後まで聞いてほしい
あなたが営業が大嫌いなのは承知の上だ。
会話するのが嫌、人と関わるのが苦手だから(ライター志望なんだよ!)というのも、よく知っている。
お小遣い程度稼げればいいのであれば、その調子でクラウドソーシングで頑張れば良い。
まとまった金額を継続的に稼ぎたいのであれば、そのやり方では不可能だ。
どうする?
ランサーズでもっともっと頑張るか?
文字単価1円にも満たないゴミタスクに、半ばテンプレ化した提案を何十件も毎日送り続けるか?
いつかヒットする?
ヒットした仕事をこなせば、それが実績になる?
そんなことでは、いつまで経っても稼げない。
心の底ではわかっているはずだ。

ブログ執筆に限らないが、
安直な下請け仕事は、いくら必死にこなしたところで稼げはしない。
なにより、下請け仕事では先の発展が見えてこない。
となれば必然的に、己の力で直接仕事を引っ張ってくる。
それ以外に選択肢はないのである。
建築業界にあたってみよう
記事執筆の仕事を得やすいのは建築業界だと感じている。
建築会社のネット上での評価は、主にコンテンツ(=事例)の多さだ。
施工事例があればあるほど検索順位は優遇されやすい。
なにより、検索からのダイレクトな問い合わせが結構起こりやすく、よほど販売促進に無頓着な会社以外、記事は必要だと感じている。
人が家をリフォームする際には、まずは業者を調べるわけだが、調べるのは主にネットか広告だ。
検索上位にあるだけで、受注のチャンスが増える。
現に僕のクライアントも3社がリフォーム会社であるようなや、いかに業界的にSEO対策に前向きかがよくわかる。
執筆する側からしてもすこぶる書きやすい。
たとえばリフォームであれば、上げるコンテンツは基本的にビフォー・アフターなどの施工事例を交えた内容だ。
施工事例の執筆は、コツを掴めば誰でもそこそこ書ける。
そのそこそこの内容を継続的に上げ続けることで、検索順位は自ずと上がっていくわけだ。
メインは執筆なので、最低限の気配りや努力は必要だが、でたらめに努力する必要はない。
慣れればルーチンワークと化していく。
検索順位も上げやすい。
基本的に商圏を絞るので、ビッグキーワードを狙う必要がないからだ。
都市部では競合が多いので勝ち上がるのは難しいが、都市部から離れるほどライバルは減る。
田舎であればライバルは両手で数えられる程度。
どの業者も検索上では弱かったりするので、ゼロスタートでも検索上位は十分に狙える。
ここで、賢明な皆さんは思うはずだ。
そんなに楽勝なら、自社で書けばいいじゃないか

小規模なリフォーム会社の社員は、みな業務で忙しく、ブログどころではないのが実情だ。
HPなんて作りっぱなし。
WordPressを触れる社員がいない。
上位記事を狙える記事を書ける社員がいない。
なんてことはザラにある。
ということで、
営業だ
広告を撒くでもテレアポでも飛び込みでも、やり方は任せる。
「書く」のがあなたの商品であれば、次はそれを如何に売るかだ。
提案が受け入れられば受注に繋がる。
効果に喜んでもらえれば継続受注に繋がる。
クライアントと直にやり取りすれば、「書く」以外の仕事なども舞い込んでくるものだ。